2006-01-01から1年間の記事一覧

冬越え準備

吉野葛、ポインセチア

またも大学院関係のことで挫折。 研究そのものに関わることではないし、頭もぼーっとしてるので、今回はあまり動じない。 それにしても、もしも「運気」というものがあるなら、今の私はどん底にあるかも。 9月上旬にひいた風邪からついに回復しないまま、昨…

フィギュアスケートGPシリーズ・中国大会

久しぶりに中野友加里の演技を見る。 完璧ではなかったし、トリプルアクセルは見られなかったけれど、キレのいいジャンプは相変わらず。 ジャンプだけでなく、この人の高速ドーナツスピンはスルツカヤ顔負けだ。 シャープさが持ち味なのに、ゲイシャとかシン…

ジョアン・ジルベルト「JOAO GILBERTO for Japan」

週末のコンサートをCDで復習する。 息を詰めて一期一会のギターと歌に集中していたライブと違って、ただひたすらに音の快楽。 緊張感なく、安心しきって身を投げ出せるって幸せなこと。 アンコール最後の曲「イザウラ」をここではミウシャとデュエットしてい…

21世紀の鉄道旅行

600円も出して、流行りの酸素サプリ(カラダカン)を購入。 酸素を買うなんて、のび太も驚く21世紀の未来生活である。 はっきりいって酸素サプリは「別に〜」って感じだった。 グレープフルーツの香りもちょっとうるさい。 あと私の場合はかえって吸い過ぎて…

咳のツボ大地図

古い『クロワッサン』(2002年)の「体のツボの大地図帖」を見ていたら、突発性の咳、慢性の咳に効くツボがずいぶんあるではないか。 まず緊急時には孔最。 肘の曲がり目内側から指三本分手首寄りにある。 尺沢(肘の内側)も効く。 喉の息苦しさには天突。 …

ジョアンのせいで…

一昨日のジョアン・ジルベルト公演で友人のように音楽に身を投げ出せず、何となく理性的に聞いてしまったのは、胸苦しさを抱えながら聞いていたせいもあると思う。 まあ、後でCDをいろいろじっくり聞くとしよう。意外とそういう「復習」のほうが楽しいかも。…

口承伝統について

口承伝統とは何か? 「A・ハンペイト・バが言うように、「(彼/女は)たぶん長く沈黙したのちに、こう答えて、それ以上何も言わないだろう、『それは総体的な知なのです』と」。彼女はそう答えるかもしれないし、答えないかもしれない。というのも、ここで…

ジョアン・ジルベルト「The Bossa Nova 〜最後の奇跡〜」

開演予定時間は17:00、17:15頃にアナウンスがあり、「アーティストはまだ到着していません」とのこと、まただいぶ経ってアナウンス、「アーティストはまだホテルを出発していません」。 高齢(75歳)だから体調が悪いのかしら、などなどいろいろ憶測したが…

履修漏れ問題

控え室で顔を合わす中国語の先生に、教材で使ったという中国語のDVD「赤ちゃんパンダの成長日記 /子パンダ ニウニウ」を借りた。 だんだん白黒になり、豚みたいな鼻も黒くなってく芋虫みたいなニウニウ。 かわいすぎる。泣けてしまう。 全国高校の必修科目…

1970年代、関係の詩学

完全放置しておいたブーゲンビリアが枯れずに一鉢だけ生き残り、数年ぶりで咲く。 ほのかに色づいた小ぶりのガクが可憐。実は人任せで、たまーに世話がされてたようだ。 植物に私怨をぶつけるなんて、気管支拡張剤が検出されたといってディープインパクトに…

デレク・ウォルコットの戯曲、Pantomimeを読んだ。 知的で洗練のきわみみたいな研究が多く、語感も何だかかわいいけれど、「ミミクリ」(模倣)って本来は、命がけの厳しさを伴っているものなはず。 ミミクリすることでその対象を自分の一部となし、いつの間…

整体とアロマ

カラダファクトリーで整体とマッサージ(APバランス)。 咳き込みが止まってから行きたかったが、あまりに日々息苦しいので施術を受ける。 案の定、仰向けやうつ伏せでグイグイやられて咳はひどく出たけれど、背中の凝りと背骨の詰まりは少しよくなった感じ…

石内都「mother's」東京都写真美術館

84で亡くなった母親の遺品:身につけていたレースのガードル、スリップ、長襦袢や入れ歯が老いた皮膚:ケロイドで絞り染め模様になった肌、脇の下か膝なのかわからない肉の折りたたみ、細かな縦皺の先の乳首と併置される。 接写された下着類は繊維の目までを…

ミシェル・ラクロジルは1915年、バス・テール出身の教師。 Revue Guadeloupeenneにしばしば寄稿。 Sapotille以外にも、同じ1960年代に主人公の肌の色をめぐるコンプレクスを描き、ジャック・コルザニに「深みのあるマヨット・カペシア」みたいなことをいわれ…

公的・私的に、失敗ばかりをくり返した一週間だった。 大きなショックにずきんとする悲しみ、きわめつけに財布を落とすが無事見つかる。 これで打ち止めとしたい。 週末の研究会では、今月急逝された会員・村山敏勝さんに黙祷を捧げた。 他の人もそうだと思…

メキシコ・ドキュメンタリー映画祭(再)

後輩を伴って『ムーシェ:アタシたちの楽園を求めて』を鑑賞。 やっと見てよかったと思える一本に出会えた。 女丈夫で有名なサポテカ族が住む町のムーシェ(ゲイ)たち。 刺繍が豪華な伝統衣装でお洒落してるのがかわいい。 胴衣は黒地にグリーンの木の葉、…

水回りの呪い

今日もマイクで授業。 後ろを向いて板書してたら「今日の先生ってうちの学生っぽくない?」という声が聞こえる。すかさず「どの辺が?どの辺が?」と問いただす。 この勤務校は、とってもかわいくてセンスのいい女子学生が多いことで有名なのだ。 ポイントは…

自己嫌悪がひどくて、何も手につかない一日。欧米各地の給水塔を撮影したベルント/ヒラ・ヴェッヒャーの写真集『給水塔』(リブロポート刊)を眺める。 桐ヶ丘に何本かある「聖火台型」はフランスに多いようだ。ドイツのは裾がどっしりしていて、数年前廃業…

メキシコ・ドキュメンタリー映画祭

『メキシコ女性刑務所/塀の中の物語』、『メキシコの魂を唄った男/ホセ・アルフレド・ヒメネス』を見る。 途中までは期待に胸を躍らせていたのだけれど、何年ムショ暮らしでもいいから子供が欲しいという受刑者や、才能があるからといって破天荒な生き方を…

書評と新人賞選考

だいぶ前に書いた書評の掲載誌が届く(d/sign)。応募原稿の一次選考をした文学賞の結果が載った雑誌も届く。 編集者には「いい批評だ」といわれた書評は、あらためて読んでみるときつい(辛口という意味で)。 二世議員、二世外交官、二世学者(すごく多い)…

ガヤトリ・スピヴァク『ある学問の死』(再)、マリーズ・コンデ『ヘレマコノン』(再)

声が出ず、昨日はたった十数人の学生を前にして、事務で借りたマイクを使ってしまった。授業用にマイ・マイクが欲しい。講義はまだいいけれど、語学の授業というのは声も含めて体を使わなくてはならないのできつい(そうしないと学生はついてこない)。ここ…

大学校舎からの道を聞いてきた人に教えてあげながら一緒に歩いて話してたら、ネット上だけで知り合いの人だった。へー、そんなことってあるんだ。 授業準備のため、ル・クレジオの短編「モンド」を読んだらすごくいい。実は映画しか見たことがなかったのだ。…

桐ヶ丘散歩

秋も深まり、友達と赤ワインでも傾けたいところだけれど、仕事が始まってますます咳き込みが激しくなり、人と楽しくおしゃべりすることも叶わず。ホットヨガで体をほぐすことも叶わず。 咳き込み始めてもう一ヶ月を超えた。同じ性格、同じ体質のマルセル・プ…

ジュディス・バトラー『触発する言葉』岩波書店、2004年

言語による発話、特に「憎悪発話」に存する行為遂行性(performativity)と、その背後にある権力の問題をめぐって。 キーワードは、発話と行為遂行性、行為体(agency)と主体・従属(subject)、名称・蔑称(name)と慣習、予めの排除(foreclosure)。 名…

「ラマダンの夜」、グナワ・ディフュージョン

リーダーのアマジーグ・カテブは、アルジェリアの大作家カテブ・ヤシーヌの息子。 ということで何となく興味をもち講演会に行ったら、あまりにチャーミングでオーラに満ちた人だった。 メッセージ性の強い音楽の創り手ながら、単純素朴な活動家という感じで…

新学期前夜

頭と体を立て直すため、あまり明るくない分野の授業に出ようと決意、事務室に教室確認に行ったら「今学期の授業は金曜からです」と言われ、笑われる。どうりで校舎が閑散としてると思った。最近はもうやらないと思ったのに、久しぶりの大ポカ。 会社員の頃は…

エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ『明日へのチケット』(2005年、イタリア=イギリス)

先日、試写会が満員で入場できなかった映画のビデオ。 ドイツのどこかからイタリアの南のほうまで走る特急列車の乗客たち。それぞれの局面での主役を次々にバトンタッチするかたちで物語を引き継いでゆく。ルイス・ブニュエルの『自由の幻想』を思い出すスタ…

フランス製品かぶれ

友人の出産祝いに、偶然かわいいものを見つけたので購入。「マトゥデマタタ」と名づけられた角ばった紙人形で、うまく組み合わせて積み上げるとトーテムポールみたいになる。カラフルでデザインもかわいく、一目で気に入る。 見ていたら、店員さんが「マトゥ…

フランス5、安倍内閣

アメリカで親しく、今は帰国してモンペリエに住んでいるフランス人の友人から突然メール。 「今、あなたみたいな人がフランス5に出てるんだけど、これあなただよね?そうだよね?一体どういうこと〜?」という興奮口調だ。 同時に別メールで、春に撮影した…