1970年代、関係の詩学

完全放置しておいたブーゲンビリアが枯れずに一鉢だけ生き残り、数年ぶりで咲く。
ほのかに色づいた小ぶりのガクが可憐。実は人任せで、たまーに世話がされてたようだ。
植物に私怨をぶつけるなんて、気管支拡張剤が検出されたといってディープインパクトに責任を取らせる以上にひどいことだと反省。
昨日はブラッスリー・グーで念願の赤ワインを飲みながら、ふと友達から聞いた話が引き金となり、夜中じゅう魘されるほどのリアルな悪夢を見る。
途中で眼が覚めてもからだが動かず新たな悪夢に引き継がれ、最後は腐敗した死体と結婚させられる夢で目覚めた。
起きたら、この二十年ぐらい闘病中だった恩師がついに回復に向かうことなく、亡くなったとの知らせ。60そこそこだと思う。
なんか最近植物や動物だけでなく、月や雲や外灯やアスファルト、すり減ったコンクリートなどがいとおしい。
お互いに働きかけを怠らず、関係を積み重ねてきた友人たちがいとおしい。
とりわけここ最近、年若い友人たちに可愛がられ、気遣われてるなあと実感。
前はよくプンプン怒りながら「一億人の姉」を自称してたけど、もう看板を下ろすことにした。
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恩師の訃報、ランナウェイズの訃報、それに昨日はスプーン曲げの清田少年逮捕…
1970年代の記憶が次々蘇る毎日である。
この前は野坂昭如のCMをYouTubeなどでなくリアルタイムで見ていたといって、「先輩」院生に引かれた。
ソクラテスプラトンニーチェサルトル野坂昭如も、私はあのCMで存在を知ったのだ。