2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

侯孝賢

BSでやっていた侯孝賢監督の『ナイルの娘』を観る。大胆さと悲しさが入り混じった不良女子高生の日々を描く朱天文らしい脚本。同じ年(87年)に撮られた『恋恋風塵』とはムードが違っていて、むしろ『憂鬱な楽園』の世界を思い出す。ただし女の子の目を通し…

ヨガ

からだが硬いのは遺伝的なものと諦めていたが、最近前屈で手のひらが床につくようになり、自分でびっくりしている。ヨガを続けていると、意識がどんどん自分のからだの内側に向いてくる。その分、他人への関心は低下する気もする。それは楽なことではある。…

抱き枕

抱き枕を手に入れる。いやな製品。だが背中の痛みには代えられない。先日のヨガで首も痛めてしまったし。たしかに横向きに抱え脚ではさんで眠ると、体圧が分散され、朝起きたときに痛みがない。そういえば日本では寝たきりの患者は床ずれがひどいが、フラン…

カリブ海講座

連休明けの今日、ようやく近所の医院に行き、ウィルス性の腸炎と診断される。生きた乳酸菌を処方してもらった。 お茶大の石塚先生にお目にかかり、マルティニーク、グアドループの文化や生活についてレクチャーしていただく。マングローヴ林が漁民にとっての…

ラフカディオ・ハーン

金曜からウィルス性の風邪をひき、久しぶりに内臓がのたうつような嘔吐を経験する。病院も開いてないので、時々襲ってくる鉛みたいな腹痛と吐き気をじっと耐えるだけ。外は台風。 ちょうど読んでいたラフカディオ・ハーン『カリブの女』(「チータ」「ユーマ…

デリダ

デリダが死んだ。癌の末期でいつ死ぬかといわれていた人だが、特にこの夏以来親しく感じていたので悲しい。デリダ主義者は周りに腐るほどいるけど、タームで切り分けた彼らの解説、論評を見聞きしても何も伝わってこない。テキストを読むしかない。声もから…

阿部榮四郎

島根県八束郡八雲村の山間にある阿部榮四郎記念館に行く。山とコスモス畑のなかの小さな建物だが、温かみのある雁皮紙のコレクションが面白かった。特に紙でつくった衣類。前庭には阿部が紙の原料にした雁皮、三椏(みつまた)、楮(こうぞ)の木が植えられ…