2008-01-01から1年間の記事一覧

全日本フィギュア2008

昨日の全日本フィギュアには何も触れていないのに、「塩原恒夫」の検索で過去の記事へのアクセスが非常に多いので、一応今大会についてコメントしておこうと思う。 ・ まず、塩原アナなど個人的にはもうどうでもいい。 だいぶ自重しているようではあるが、こ…

ブログでサバイバル

ブログを読んで、何人かの方々が歯痛の時にお勧めの音楽を教えてくれた。 感涙である。 daisuketoiさんがコメント欄でbords of canadaの「The Campfire Headphase」やJohn Lewisの「John Lewis Piano」を勧めてくださったほか、ジョン・ケージ初期のピアノ作…

ブログの恋人

麻酔と鎮痛剤が効いて昏々と寝ているクリスマス・イヴの昼の夢。 大阪のガード下で小学生みたいに子供っぽい青年(友達以上恋人未満)とふたり、自分らで焼き鳥を焼きながら食べている。 青年は時々本当に小学生になり、くるくるでんぐり返しなどしている。 …

そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所(松浦寿輝)

僕の射精は一挙に高まった激しい噴出ではなくむしろ間隔を置いて何度かゆっくりと律動する甘美な痙攣で、だんだん間遠になりながらもその痙攣はいつまでもいつまでも続くようだった。最後のかすかなひくつきが終ってもそのまま僕はじっとしていた。薄目を開…

2008年ワースト1、誕生日史上ワースト1

冬至の夜明けをこれほど待ち望んだことはなかった。 タクシーを飛ばして歯医者の急患を朝夜(時間外)二回。 鎮痛剤を4度も飲んだが、目盛りの振り切れた痛みが最高度の痛みに変わるだけで、眠る、というより、時々気絶して朝を迎える。 途中から親知らずの…

コマバの緊張と弛緩

今日、接続法過去のテストを受け、条件法を習い、スペイン語速習が終了した。 ひねりが効いた毎週のテストをこなしていくのが記憶力の衰えた身にはけっこう大変だったけれど、楽しい時間でもあった。 これで理屈の上では、辞書を引けば何でも読めるはず? こ…

最近読んだ本

昼から午後いっぱい作業をしていると、夕刻には目が潰れてくる。 嵌め殺しの窓の向こう全面を占める有名な池をぼんやり眺めて目を休める。 何かの文字を表していると文豪の小説には書いてあるが、ここから見えるのは鬱蒼とした木立の隙間のただ水面だけ。 今…

ミニマル冬ごはん

もう暗い4時半に、まだ暗い6時半。 私たちはかぎりなく昼の零度に近づいている。 折しも今日、déjàとencoreの違いをやったところ。 ・ 冬の料理は白菜とキャベツを常備しておけば、どうにかなると思う。 扱いの簡単な野菜って調理に便利だ。 それに煮込めば…

Hocus Pocusライブ(クラブ・クアトロ)

月曜は、フレンチ・ヒップホップのグループ、ホーカス・ポーカスのライブで楽しんでくる。 思わず好きになる元気いっぱいのライブ。 観客には一緒に歌詞をちゃんと歌える人たちがたくさんいて、みんなすごい。 MCの20syl(ヴァンシル)、ブルースっぽいギタ…

書評のお知らせ

今出ている『新潮』にンディアイの書評、書いてます。 よろしかったら読んでみてくださいねー。 ・ 時間がないから短編ひとつだけ読んでみようと思ったらすごく面白かったので、短編集、長編、それに一部だけどフランス語のものまで、だーっと一気に読んでし…

私のセクシズム

私がついセクシズムに陥りがちないくつかのテーマのなかに、男のハゲはたいてい問題ないが女のハゲはどうもよくないというのと、女にリュックは似合わないというのがある(ただし大きいタイプのもの)。 教材以外にパソコンなど持とうとすると、いつものコー…

Winter Solstice

研究といっても、冬至の研究。 今年の冬至は12月21日だそうだ。 太陽が黄経270度にあり、北半球では南中高度がもっとも低くなる時期、すなわち昼がもっとも短く夜がもっとも長い時のことを冬至といい、その日時は毎年微妙に変化する。 12月22日のことが多い…

焼きりんご7つ

目がちかちかして潰れそうな毎日、書きたいことはいろいろあれど、長くかかりそうでなかなかブログに向かえない。 短く、簡潔に、さらっと書ける人が羨ましいが、話がだらだら長いのがnorahの特徴。 ・ 先週もまた焼きりんごを作った。 パソコンとか字の細か…

備忘録:フィギュアスケートNHK杯

浅田真央が久しぶりに会心の演技で191,13。 特に最初のトリプルアクセルはこれまでの真央ちゃんでは見たことのない質のもの。 脚の筋力を鍛えてきた成果なのか、以前の成功時のするっとした軽いジャンプでなく、伊藤みどり的な力強さと高さと鋭さを兼ね備え…

『日本語が亡びるとき』

今朝の朝日新聞で以下の記事を読む: 「日本語亡ぼさぬために/近代文学読み継ごう/水村美苗さん、新刊で訴え」 店頭で見かけたら買おうと思いつつまだ見かけておらず、したがって本を読んだわけではないまま記事を読んだ感想だけをいうのだが、なんとなく……

食人しすぎる人々:マクナイーマ・ショック

東京フィルメックス映画祭で、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ(ジ・アンドラージ)監督の『マクナイーマ』(1969)を観る。 http://www.filmex.net/2008/special_pa.htm (12月6日土曜日18:00にも再度上映)。 ブラジル民衆のヒーロー(アンチ・ヒー…

ガリ勉宣言

外に対する仕事が一段落した。 これから最低年内は基本的にガリ勉一筋で行きたい。 やることはガリ勉と掃除。 授業などはまだあるが、あとは極力シンプルに。 知恵熱が出ませんように。 ・ インプレッセでnorahの好物・トカゲのイヤクリップを見つけ、つい買…

Eloge de Koizumi

小泉純一郎元首相が先月ぐらいに言ってたことを知り、ハッとする。 その内容は、麻生首相の支持率は今後どんどん下がっていくだろうから、当然10月に解散するのがいいと思っていたのにしないんだ、というもの。 やはり今の日本にこの人にかなう政治家はいな…

明日の神話

岡本太郎の『明日の神話』をついに見た。 こんなすごいものが通学路にドーンと飾ってあるなんて、なんと贅沢なことだろう。 個人的には右端にいる黄色と紫と青のモグラの化身のようなものに愛着を感じている。 ・ 同時代に作られた太陽の塔の話は前に書いた…

先週の想い出

初雪の日の盛岡を散策中、路上にて絣の着物を衝動買いした。 30秒、2000円。 丈夫な織りでいい色合い。 着物としてではなく、布として使いたい。 ・ 戻って以来、東京は暖かいのだ、いやむしろ暑いという先入観があるものだから、暖房をつけず、冷えた足をパ…

日本の移民研究

人気ブログ「フランス語の砂漠」でオルノ・ララの記事を取り上げていただいたので、ついでに。 ・ 1894年から1900年にかけてグアドループの甘蔗耕地への移民を募ったのは、日本吉佐移民合資会社。 主に山口県、広島県、和歌山県の人々が応募した。 この会社…

背脂エスパニョル

明るい満月の宵。 買い物の途中、炙り屋を通りかかり、つい呟く。 アブリヤ・カンタード、アブリヤス・カンタード、アブリヤ・カンタード、アブリヤモス・カンタード、アブリヤイス・カンタード、アブリヤン・カンタード。 (以上、「歌う」の過去未来完了)…

焼きりんご

一昨日微熱を出しながらふわふわと歩いていたら、店先の紅玉がどうにも買いたくなり、買う。 南部の梅が出る6月の初めとか、紅玉が出る今頃とかはちょうど学期のピークなので、最近はそれを買ってどうにかする余裕がなく季節が過ぎてしまうのだが、つい。 紅…

バラク・オバマ大統領

横になったり、作業をしたりしながら、横目でテレビを見続ける。 歴史的には画期的なことだと思う。 演説の内容もよかった。 ただ私はカリスマには距離を置く方なので、これまでも遠い感じで見てきた。 Change!だけでは何ともいえない。その後ろに具体的な…

グアドループの日本人移民

寒い、寒い大学書庫で調べ物をしていて、面白い記述を見つけた。 読んでいたのはOruno Lara, La Guadeloupeという古い本。 1921年、パリで出版されている。 ・ それによれば1894年12月19日、カリブ海のフランス植民地、グアドループのポワンタピートル港に神…

23年目のトレーナー

今年もあと2か月。 体がまた弱りつつあり、寒気などを感じるが、熱が出るなら今週前半までにしておいてほしい(と体にいってみる)。 血の巡りが悪いせいでとてもだるいことがあるけれど、そんなときはスクワットを30回ぐらいして調子をはかる。 血が行き渡…

後進国の王様

前から追加経済対策を予告していた麻生首相だが、5兆円もの財政支出にはいささかびっくり。 さすがホテルのバーは安いから誰でも行っていると思い、カップヌードルが400円だと思っている人だけあり、払いっぷりが大胆である。 (でもこれ自分のお金じゃ…

楽しい速習スペイン語

実は今月からスペイン語の授業に出ている。 この15年ぐらい、始めようと思い続けていたのだ。 だからって何もこんな時期に…と自分でも思うので、人には秘密にしている。 真新しい気持ちでserとestarを予習していったら、授業は通年だそうでいきなり未来完…

マリー・ンディアイの不可解さ

来日中のフランス語作家、マリー・ンディアイの話を聞く(於早稲田)。 最新刊『心ふさがれて』から、何箇所かの朗読。 文章はとてもよく、特に語り手に敵対的に迫ってくるボルドーの町の長い描写など大変好きだ。 読み通す時間がないのは承知の上で先日2冊…

アランの教え

シモーヌ・ヴェイユは、毎日2時間ペンをもて、絶対消さずに書き続けろという教えをアランから受け、たくさんのカイエを書いていた。 そうやって思考し続けろということだそうだ。 (お友達のコロキアムにて知った情報) 消さないで書き続けたら、私などクル…