音楽

ついに結合、フィギュア×クレオール フィギュアスケートNHK杯男子フリー

今シーズン高橋大輔が演じるフリープログラム、「ブルース・フォー・クルーク」がこれまでで1,2を争うぐらい好きだ。 さっそくアイポッドに曲を入れて楽しみたいと思うも、検索しても出てこない。 どうやらSang Mêléというアルバムに入っているらしいが、…

ハイチ大統領の音楽

あまり注目されていないが、コンパのミュージシャン、「スウィートミッキー」ことミシェル・マルテリーが先月ハイチ大統領に当選した。 人気歌手というふれこみのわりに、ほんの最近までアマゾンで検索しても共演者として参加しているワイクリフ・ジョンのア…

イベント:クレオールの響き

イベントのお知らせです。■12/23(木・祝) 今福龍太LaKouZumi#2 群島 - 世界論 / カリブ音響篇 「クレオールの響き、あるいは高度必需」 (もっとも詩的なもの)出演:今福龍太(人類学・批評家)× 星埜守之(カリブ海圏フランス語文学)音=声による出演: マ…

World Beat2010

連休は日比谷の野音にワールド・ビートを聞きに出かける。 ビルと日比谷公園の木々に囲まれた、切り取られた空にぎらつく太陽がだんだん落ちて行くのを感じながら、音楽を聞いているのが心地よい。 こういう大きな規模の野外コンサートに行くのはどれだけ久…

Bossa du Animé

授業準備のため大量のコピーを読み倒しながら、BGMはクレモンティーヌの「アニメンティーヌ」。 軽い軽いボサノヴァながら、ときおり、妙に日本語原曲に忠実な歌詞が耳につき、思わずぷっと笑ってしまう。 セチュヌファミーユ、ドゥージェニー、バーカボンボ…

セゴビアとカセウス

いつもは太鼓と歌のカリブ音楽などを好んで聞いているけれど、それは元気な時に限ったこと。 疲れがひどくなると、まず電子音が聞けなくなり、リズム楽器、交響楽、人の声、ピアノといった順番で受けつけなくなる。 私の場合、そんな時に欲しくなるのは、ご…

Jacques Schwarz-Bart, Soné Ka-La(2007)

グアドループ出身NY在住のジャズ・ミュージシャン、サクソフォーン奏者、ジャック・シュヴァルツ=バルト。 前から存在は知っていて、聴いてみたいと思っていた。 ・ ある時、地球の表と裏(裏と表)にふたりの一歳違いの妊婦がいた。 一方は日本の東京に、…

La priyé pou Ayiti

自分の家に帰ると届いているアマゾンの箱や袋をびりびりと開け、またせっせと注文し、ipodに何か入れ、日中は遠くまで出かけて行くという日々をくり返していた。 こうして結局、自分も世界のモノポリー状態に貢献してしまっているのだ。 でもこの、忙しい日…

加藤和彦さん死去

加藤和彦さんが軽井沢のホテルで自殺、62歳。 解散してしばらく経ってからだが、高校時代、元祖のサディスティック・ミカ・バンドが大好きだった。 たぶんYMOの流れで聴いていたのだろう。 特にアルバム『黒船』を好んでいた。 ・ その頃はあまりつなげて…

追悼・忌野清志郎さん

昨夜は忌野清志郎の追悼番組を見る。 特に好きだとかファンだとか意識したことはなかったけれど、物心ついた1975、6年頃からずっと知っていた。 じっさい、歌を聞けばどれも懐かしくなじみがあるし、古い映像を見れば「そうだ、そうだ、この頃の清志郎はこん…

地獄のSefyu

ラップとかヒップホップって、音楽的興味というより、歌手の出自とか歌詞への「知的」関心だけで聞いてしまう傾向があって、だからそれなりの雰囲気と形式だけでやっているグループだとすぐ飽きるし、もともとこちらは暴力的だからってむやみに喜んだりはし…

トグナって知ってた?

インド洋はレユニオン出身の音楽グループ・トグナが、新アルバム「サン・フロンティエール 国境なきリズム」の発売プロモーションのため来日。 小規模ながらライブもしたらしい。 ということは後になってから知った。 ・ トグナが演奏するのは、レユニオンで…

Slack Key Guitar Volume 2

相変わらず歯の治療は続き、左のこめかみには時々偏頭痛も走るので、静かな音楽は不可欠。 皆さんにいろいろお知恵をもらって静かな音楽コレクションも増えたが、この数日聞いているのはハワイのスラッキー・ギターのCDだ。 第47回グラミー賞をとった「Sla…

ブログでサバイバル

ブログを読んで、何人かの方々が歯痛の時にお勧めの音楽を教えてくれた。 感涙である。 daisuketoiさんがコメント欄でbords of canadaの「The Campfire Headphase」やJohn Lewisの「John Lewis Piano」を勧めてくださったほか、ジョン・ケージ初期のピアノ作…

Hocus Pocusライブ(クラブ・クアトロ)

月曜は、フレンチ・ヒップホップのグループ、ホーカス・ポーカスのライブで楽しんでくる。 思わず好きになる元気いっぱいのライブ。 観客には一緒に歌詞をちゃんと歌える人たちがたくさんいて、みんなすごい。 MCの20syl(ヴァンシル)、ブルースっぽいギタ…

クレマン・ジャヌカン

とても久しぶりにクレマン・ジャヌカンのシャンソンを聴いている。 学期直前になるとフランス語の歌を聴き出すなんて不純かも。 でも秋になってそろそろそういう気分だし、もっと現代に近いフォーレなんかもそうだけれど、合唱曲の小品って好きなのだ。 ・ …

東京の夏音楽祭「サハラの声〜トゥアレグの伝統音楽」:草月ホール

たいていハズレなく充実した時間を過ごさせてくれる東京の夏音楽祭。 今年はアルジェから2000キロ南に下ったサハラ砂漠を遊牧するトゥアレグ族の音楽を聴く。 女性しか演奏してはいけない一弦楽器イムザット、たて笛タザマルト、打楽器ティンデ、ジェリカン…

港大尋「声とギター」シアターイワト

雨のなか、気持ちが明るく緩むようなボサノヴァ(中心)コンサート。 タイトルは、ジョアン・ジルベルトのアルバム名にちなんだものという。 緩いけれどもギターはうまく、歌詞もまた味わい深い(詞と曲を書いている港大尋は写真家の弟さん)。 ワイゼンボー…

ゲバラさんのお宅で…(アブダル・マリック)

遅まきながら、パリ生まれ、コンゴのブラザヴィルとストラスブール郊外育ちのラッパー、アブダル・マリックの「ジブラルタル」を聴く。 来日公演、興味を惹かれたんだけど、やっぱり行っておけばよかったと思う。 スラムの影響をも受けているらしいマリック…

アンリ・サルヴァドール死去

今しがた知ったが、13日、アンリ・サルヴァドール氏が亡くなっていた。 90歳。 数ヶ月前、はるばる極東の日本まで来て、歌っていた人なのに。 『レヴェランス』に入っている「イタリー」を口笛で吹き、追悼する。=====================…

アンリ・サルヴァドール、モレーノ・ヴェローゾ

アンリ・サルヴァドールが来日してたなんて知らなかった、知ってたら行ったのに、と思ったら、六本木ミッドタウンのBillboard Live Tokyoでチケットが16000円とかいうことで、そんなのオペラかオーケストラ付きバレエの来日公演の値段じゃん。 六本木ってこれ…

Bob Andy, Retrospective, Marius Cultier, A la Place des Arts

お友達に借りたカリブCDを聞く。 ボブ・アンディはジャマイカのレゲエ・ミュージシャン、マリウス・クルティエはマルチニック出身、カナダとフランスで活動したジャズ系?ミュージシャンで、それぞれ70年代の録音。 夏の疲れを癒すのにぴったりの音楽だ。 …

ハイチ、ヴードゥーの儀礼音楽

カエルといえば(と強引な展開)、先週「ハイチ、ヴードゥーの儀礼音楽」を聴きに行く。 大きな木桶に花とか草のちぎったもの、香水がふり注がれた液体が入っていて、その前にロアの憑いた女の人が座っているのだが、そこへ会場から何人かが呼ばれてお祓いし…

志人、なのるなもない

スケジュールが厳しいところへ、鎮痛剤も効かないほど腕が痛くて吐き気がして目眩がして首がぱんぱんで、消え去りたいような日々だったのだが、先週フランスの暴動とラップについて発表した学生が貸してくれたCDが一服の清涼剤に。 日本のラップなど、とい…

ジョアン・ジルベルト「JOAO GILBERTO for Japan」

週末のコンサートをCDで復習する。 息を詰めて一期一会のギターと歌に集中していたライブと違って、ただひたすらに音の快楽。 緊張感なく、安心しきって身を投げ出せるって幸せなこと。 アンコール最後の曲「イザウラ」をここではミウシャとデュエットしてい…

ジョアン・ジルベルト「The Bossa Nova 〜最後の奇跡〜」

開演予定時間は17:00、17:15頃にアナウンスがあり、「アーティストはまだ到着していません」とのこと、まただいぶ経ってアナウンス、「アーティストはまだホテルを出発していません」。 高齢(75歳)だから体調が悪いのかしら、などなどいろいろ憶測したが…

「ラマダンの夜」、グナワ・ディフュージョン

リーダーのアマジーグ・カテブは、アルジェリアの大作家カテブ・ヤシーヌの息子。 ということで何となく興味をもち講演会に行ったら、あまりにチャーミングでオーラに満ちた人だった。 メッセージ性の強い音楽の創り手ながら、単純素朴な活動家という感じで…

赤城カフェで山本のりこさんのボサノヴァ・コンサート。 数ヶ月前、偶然その素敵な歌声を聞いて心打たれたのだが、今日は正式のコンサートということで、たっぷり堪能させてもらうことができた。 基本的にはボサノヴァのスタンダード・ナンバー。私の大好き…

幻のライヴ

長らく続いた煩雑な仕事を終え、近所の神社境内にあるカフェでビールを飲んでいると、小さな声で歌が聞こえる。覗き込んだら、テラス席でジョアン・ジルベルトの弾き語りをしている女性がいる。たまたまお客さんとして店に来ていた山本のりこさんというプロ…

ストーリー・オブ・ザ・ブルース

最近、最初期のブルースCDをよく聞いている。ジャズとかブルースを好んで聞くなんて、これまでなかったこと。2003年に出されたポール・オリヴァー編のこのCDは、ブルースと同一起源を見出せるようなガーナ・フラフラ族のグリオによる「ヤルム(塩)賛歌」に始…