赤城カフェで山本のりこさんのボサノヴァ・コンサート。
数ヶ月前、偶然その素敵な歌声を聞いて心打たれたのだが、今日は正式のコンサートということで、たっぷり堪能させてもらうことができた。
基本的にはボサノヴァのスタンダード・ナンバー。私の大好きなジョアン・ジルベルトの「ガチョウのサンバ」や映画「黒いオルフェ」の挿入歌、「イパネマの娘」などなど。
もともとアメリカのカントリーから音楽活動をスタートしたとのことで、ん十年も忘れていたけど、ずっと昔大好きだったリンダ・ロンシュタットの「ブルー・バイユー」を久しぶりに聞いて感激する。それから「ストレンジャー」やカエタノ・ヴェローソの「色彩の列車」など。
思い立って15年ぶりに浴衣を着ていた上(着付けに一時間以上かかり、挫折しそうになるも初志貫徹)、冷房のない半屋外で死にそうに暑かったが、歌に対抗するかのごとく、濃い緑のなかで聞き分けのない幼児のように叫びまくる蝉、その他の昆虫が飛び交い、時折、お参りの人が拝殿で鳴らす鈴の音が聞こえる神社でのボサノヴァの宵は、忘れられない晩夏の思い出になりそう。まったく心地のいい空間だ。
この店では、以前ジャマイカで飲んだことのある、本当にぴりっと辛い生姜の味がするジンジャーエールが飲める。
ベランダのバナナが葉先まで含めると、私の身長を越えた。朝顔が一株枯れる。