駆け込みで「プライスコレクション・若冲と江戸絵画展」に行く。
正直いって、話題になるまで伊藤若冲なんて知らなかったのだが、江戸時代にこんな大胆な空間の捉え方や題材の選び方をしている画家がいたのは驚きだった。
狩野派とかもそうだけれど、虎を見たことがない人が描く虎の絵の、どこかポップな面白さ。鶴図屏風の、墨で大胆に省略して描いた楕円(鶴の胴体)、タイル作品となった鳥獣花木図屏風の、象を中心とした動物たちの構図(背景の雲の間に間に謎の生き物たち)などもすごい。
ブラジル人の素朴だがツボにはまる大道芸を見た後、久しぶりに上野動物園。20歳を越えたパンダのリンリン(雄)の食事風景を見る。サトウキビ、ナツメ、甘藷煮と甘い順に「ばっかり食べ」をしていた。貼り出してあったパンダの人工授精の歴史を読み、つくづく種として弱い動物なのだなと思い同情する。
最近の動物園は全然臭くない。子供の頃はにおいに敏感すぎて、耐えられなかった。
カブトムシにより大きな虫籠、クヌギマット、皿木、のぼり木を導入。とりあえず前より気に入っているように見える。