World Beat2010

連休は日比谷の野音にワールド・ビートを聞きに出かける。
ビルと日比谷公園の木々に囲まれた、切り取られた空にぎらつく太陽がだんだん落ちて行くのを感じながら、音楽を聞いているのが心地よい。
こういう大きな規模の野外コンサートに行くのはどれだけ久しぶりか。
初期のレゲエ・ジャパンスプラッシュに通っていた時代以来ではないか。
あの時代は、後に不慮の事故に遭ってしまった漫画家らと一団で出かけていたのだった。

お目当てのスタッフ・ベンダ・ビリリはもちろん、前座とは思えないジャスティン・アダムズとジュルデー・カマウの二人組が奏でるエレキギターとサハラのほうの一弦フィドルがすばらしかった。
だがやはりベンダ・ビリリの面々の存在感はすごい。
映画を見ていたせいもあるけれど、すでにお馴染みの名曲の数々がライヴで演じられるこの迫力。
ずいぶん大きくなった、でも相変わらず落ち着きなくお調子者のロジェがそこにいるのを見た喜び。
車椅子や松葉杖と人馬一体になってのダンスの熱狂。

ビールを飲みながら、ひとりで来ていた隣席の知らない女性といろいろしゃべったのも楽しいひと時だったが、連絡先も名前も告げずに別れたその人からミクシィ経由で連絡が来たのにはびっくりした。
どうしてわかったんだろう?

性に合わないので放置したままのミクシィだが、こういう出会いがあるとなかなか捨てたものじゃないと思う。
そういえば以前、マルチニック人の少年からも連絡が来たのだった。