Hocus Pocusライブ(クラブ・クアトロ)

月曜は、フレンチ・ヒップホップのグループ、ホーカス・ポーカスのライブで楽しんでくる。
思わず好きになる元気いっぱいのライブ。
観客には一緒に歌詞をちゃんと歌える人たちがたくさんいて、みんなすごい。
MCの20syl(ヴァンシル)、ブルースっぽいギターのダヴィッド・ル・デュンフが魅力的。
彼ら、なんとナントの出身なんだそうだ。
ちょうど先週、ナント港所属の船がそれぞれ何トンで、奴隷を何人仕入れて、そのうち何人がどうして死んだという18世紀のデータを読んでいてイメージを湧かせていたところだったので、ナントなく親近感をもつ(しつこい)。
アブダル・マリックもストラスブールだったけれど、大西洋に面した最果てっぽい港町出身の感じがますますいい。

J'attends、Malade、Comment on faisait avant?など、ライブの盛り上がりですっかり覚えてしまった曲がいくつも。
歌詞は社会派的なものも見られはするが、マイノリティの血の叫びというほどではなく、普通に若者風な気がする。
ムッシュー、ラップ・ウィルスに罹ってますから、ジョニー・アリディを二錠処方します」とか。
楽しいけど。

95年から活動してるグループだそうだ。
けっこう長いんだな。
20sylっておかしな名前と思ったけど、本名がシルヴァン・リシャールだからひっくり返したわけね。
もともとボーザール出身のグラフィック・デザイナーだそうです。

73Touchesというアルバムを買った。
歌詞カードを読もうとしたが、ゴールド地にこんな細かい白抜き筆記体の文字、目が潰れる。
そういえばライブの照明も、眼底検査を連続で受け続けているようだった。

73タッチズ

73タッチズ