セゴビアとカセウス

いつもは太鼓と歌のカリブ音楽などを好んで聞いているけれど、それは元気な時に限ったこと。
疲れがひどくなると、まず電子音が聞けなくなり、リズム楽器、交響楽、人の声、ピアノといった順番で受けつけなくなる。
私の場合、そんな時に欲しくなるのは、ごく静かな古楽器、笛、そして電気を使わないギターなどの音。

ここのところはアイポッドではハイチの作曲家、フランツ・カセウスの『Haitian Dances』、家ではアンドレス・セゴビアのバッハ作品集と、もっぱらギターの音色ばかりを聞いている。

カセウスはいい曲ばかりだけれど、セゴビアの端正でシンプルな音色に慣れると、ちょっと甘ったるく感じてこないこともない。
同じ作曲家の作品を、弟子であるジャズ・ギタリスト、マーク・リボーが弾いている90年代の名盤もあるようだが、中古でちょっとお高い。
と思ったらyoutubeにアップされていて、聞いてみると、なるほど作曲家本人の演奏より一層素敵だと思う。


カセウスはフォークソングも書いていて、ロリータ・クエヴァスが歌う「ハイチ」などはアイポッドのお気に入りの曲。

携帯電話にも何かそうした音楽を入れて聞けるようにしておこうと思ったが、auミュージックなどというのは上記のような種類の曲はいっさい扱っていなくて、あるのは現在売れているようなものだけ。
食わずぎらいせず、村治佳織とかも一度聞いてみようか?

バッハ:作品集(セゴビア編曲)

バッハ:作品集(セゴビア編曲)

Haitian Dances

Haitian Dances