ハイチ、ヴードゥーの儀礼音楽

カエルといえば(と強引な展開)、先週「ハイチ、ヴードゥー儀礼音楽」を聴きに行く。
大きな木桶に花とか草のちぎったもの、香水がふり注がれた液体が入っていて、その前にロアの憑いた女の人が座っているのだが、そこへ会場から何人かが呼ばれてお祓いしてもらうのである。
私も壇上へ呼ばれて、その木桶に手を浸けられ、花と草まみれの液を顔や頭にぐしゃぐしゃに塗りたくられた(今もスカーフはその時の香水の匂いがする)。
その女の人だが、巨大な体に大きな目を剥きケッケッケッケッケッケッといい続けていて、ガマガエルの化身を思わせたのであった。
何だか舞台では次々憑依する人たちがいて、痙攣して倒れたりするのがいかにもキッチュな作りで、それはそれで楽しめた。
現地へ行ったところで、日本人なんかがそうそう本物を見られるわけでもなし。
パーカッションのフリスナー・オーグスティン(マカンダル)はよかった。
何かが破裂するような太鼓の音。
太鼓を制する者は人を制するのだなー。