2008-01-01から1年間の記事一覧

トヨダヒトシ・スライドショー

写真集も作らなければ写真展も開かない、その場だけのスライドショーを唯一の発表形態とするトヨダヒトシさんの『NAZUNA』を見る。 2001年9月11日のあたりから1年を超えるぐらいの期間に撮られた日常写真の数々。 まずは煙を上げるワールドトレードセンター…

下関女ふたり旅

何も下調べせずに単線で向かう途中地図を広げながら、その地形の驚くべき複雑さ、面白さに興奮がつのってくる。 地図をじっくり見てると燃えませんか? とりわけこんな、先端が逆三角にすぼまって、右には日本海が、左には太平洋が一挙に視界に入り、別の陸…

6時頃と7時頃

Gisèle Pineau, Guadeloupe d’antanより

プチ講演用にパワポでいろいろ作っているところ。 いろんな画像を用意したので、使わないのをこっちに載せてみる。 20世紀初め頃のグアドループの人々や暮らし。 髪の毛を結ってもらっている女の子がかわいい。 二番目は典型的な住居。 三番目は600人の死者…

norah-mの自慢

ノーベル文学賞受賞者一覧を眺めていて、ふっと「norah-mの日記」の自慢できることを発見。 訪ねてくださる読者の中には、受賞者の作品を翻訳している人が(わかっているだけで)4人もいる!

今年度で博士課程をチョロッパゲッスムニダ!

スペイン語の未来完了形(未来形+過去分詞)を学習する。 ・ 朝鮮語で意志を表す表現、「ハゲッスムニダ」を学習する。 ・ マルハゲッスムニダ! マジハゲッスムニダ! チョロッパゲッスムニダ! ・ (「行きます!」「迎えます!」「卒業します!」) ・ …

ノーベル文学賞はフランスのル・クレジオ氏

今年のノーベル文学賞受賞が決まったフランスの作家ル・クレジオ氏=2008年2月(AP)【ロンドン=木村正人】 スウェーデン・アカデミーは9日、2008年のノーベル文学賞を、デビュー作『調書』でフランス文学界に旋風を起こした小説家、ル・クレジ…

マンナンライフ、こんにゃくゼリー製造中止

ニュースを知り、我が家ではいつも買い置きしている「蒟蒻畑」をさっき多めに買い込んできた。 ぶどう味とりんご味とオレンジ味。 事故の元となったマンゴー味はイメージが悪いからか(?)店頭では見かけなかった。 今回の幼児死亡事故以来、製造元にかなり…

非-力を擁護する理由、届かない郵便

バッティングセンターに握力測定器があったので自分なりに真剣に握ってみたら、3回の最高が18,4だった。 11歳女子平均が19,36、79歳女子平均が21,55。 なんとなく20代がピークで、老人に向かうにつれ衰えるのだと思っていたが、男子のピークは30代前半、…

アクチュアリテいくつか

柔道の石井慧がプロ格闘技へ転向。 いずれはそうすると思っていたが、ロンドン五輪までは柔道を続けるのだと思っていた。 今のどうしようもないガキぶりから脱却して、本当に強い選手に成長するのを期待していたから、こういう転身をする以上もうなんの興味…

珊瑚カレンダー

今日は「トゲトサカ属の一種」の日か。 貴重な一日一日がどんどん過ぎてゆく。 十分意識はしていても、思うほど有効に時間が使えているわけではない。 今月はヒメトゲトサカの日に東京を発ち、アカヤギの日に戻ってくる。 来月はハイウネタケかオヤユビウネ…

歩行とトラヴェリング

ミシェル・シマンによるエリック・ロメールの短いインタビュー映像を見て、そうか、ロメールの映画というのはこんなふうに二人の人間がいつも会話しながら早足で歩いていて、しかも向こうからこちらに向かってくるのでもなく、画面を横切っていくのでもなく…

[写真]場所

ああ、もう10月。 「トンボロ」という20代半ばぐらいの人がやっている写真日記サイトがあって、その写真がとてもいいのでよく見に行く。 http://evenfall.org/tombolo/2008 日常の風景として写っているのは、たぶん私のよく知るところのすぐ近く。 いかにも…

[研究]博論20カ条

・書き上げるには力技が必要 ・批評的であっても論理的でない人にはきつい(norah) ・対象は大きな謎であるほうがむしろ書きやすい(書きやすい、というのは変だけれど、いい) ・博論友達をもつべし(世の中の99パーセントの人は「博論? 何それ? 暇そう…

よもぎ蒸し風呂

所用で行った池袋で、突発的によもぎ蒸し風呂に入る。 こんな場所にあるとは知らなかった。 ディープ池袋は文字通り奥深い。 ・ 3年ぐらい前から時折り襲ってくる奇妙なアレルギー、通称ジーン・リースの呪いに、夏以来悩まされていた。 有機野菜とかスロー…

クレマン・ジャヌカン

とても久しぶりにクレマン・ジャヌカンのシャンソンを聴いている。 学期直前になるとフランス語の歌を聴き出すなんて不純かも。 でも秋になってそろそろそういう気分だし、もっと現代に近いフォーレなんかもそうだけれど、合唱曲の小品って好きなのだ。 ・ …

オオジョロウグモ

イヌガンの隣で見かけた日本最大のオオジョロウグモ。 その巣は1メートル四方に及び、燕さえ捕えて食ってしまうという。 体長5センチというけれど、6,7センチはあったような。 でもそれは雌だけで、雄は5分の1ぐらいの大きさなのだ。 それにしても「女郎」…

小泉純一郎引退

コロンビア大に行っていた息子、進次郎(四世)の継がせ時と判断したのだと思う。 政治理念がないのはもちろん、政局における自分の立場とか子分たちの行く末とかも全然気にしてないからこの人。 政治家が世襲というと批判されるが、アカデミズム、文学、芸術…

路線検索、ストリートビュー

地方行きの手配あれこれで、自分だけのことではないため煩雑さにやや疲労感。 飛行機は予約したけど、空港から仕事場所まで、バスと電車を乗り継いで意外に時間がかかることを知る。 仕事の場の最寄駅にはホテルなどなく、JRで20分ほど離れたやや大きな駅前…

いじましい読書

博論を書き終えたら、創作をしたいし、ちゃんとした翻訳もしてみたいし、もう少し仕事人らしい態勢も整えるべきだろうし、パソコンをどけてミシンを置いて好きなだけ服を作りたい、などなどいろいろ夢は膨らむが、やっぱりもっと真面目に読書をしたい。 確か…

遠すぎるハイチ

続々書籍にもなっている高山正之のコラム「変見自在」(週刊新潮)。 よくいるタイプの論客なので気にも留めずにいたのだが、今週はハンティントンの『文明の衝突』で日本同様「異質な国」として挙げられているハイチについて書いていたのでついつい読んでし…

革命的衝羽根朝顔、咲く

夏中、蔓を伸ばし、緑の葉だけを茂らせていた革命的衝羽根朝顔(ペチュニア)が、ついに濃いピンクの花をつけているのを目撃する。 実は旅行から帰ってみると、その間7、8個の花が咲いてしぼんだ形跡があったのだ。 ・ 「大事にしているサボテンの花が咲きそ…

エリック・ロメール『三重スパイ』(2003フランス)、西川美和『ゆれる』(2006日本)

きっといい映画が選りすぐられているのだからと思いつつ、なかなか足が向かなかった「フランス映画の至宝」。 ようやく一本を観て、普通に面白がる。 『満月の夜』で足元危うい80年代小娘気分を追体験し、『緑の光線』で沈みゆく緑の太陽を指さしながらマリ…

池間苗さん

波多浜沿いにある民俗資料館、といっても普通のお宅の狭い一角を訪ねたら、館長の方が歓迎してくださり、とても親しげに与那国の話やご自分の話を聞かせてくださった。 今年で90だという池間苗さん。 そのうち久部良にできた老人ホームに行くのかしらとお…

沈める邦 (9.11に寄せて)

文字シリーズ

与那国島のことを地元の人たちは「どぅなんちま」と呼ぶ。 与那国ことばは、他の八重山方言や他の地域のことばのYがDに代わることが多いようだ。 泡盛の名も「どなん」。度数60度の「花酒」で美味。 度数30度の「与那国」、にごり焼酎「海波」。すべて美味。…

さとうきびと影

La dernière île avant Taïwan2

La dernière île avant Taïwan

訪ねる場所を告げると、横から友人がこんなふうに解説してくれた。 こういう表現、ノラーの日本語脳ではすっと口から出てこないんだ。 ・ 英語でもあるけれど、日本語にはない感覚だと思う。 ある現実の地理を想定しつつ、それを時間軸に置き換えてみる。 地…