よもぎ蒸し風呂

所用で行った池袋で、突発的によもぎ蒸し風呂に入る。
こんな場所にあるとは知らなかった。
ディープ池袋は文字通り奥深い。

3年ぐらい前から時折り襲ってくる奇妙なアレルギー、通称ジーン・リースの呪いに、夏以来悩まされていた。
有機野菜とかスローフードとか無添加とか、あまりぐちゃぐちゃこだわり過ぎるのはシャラくさいと思いつつ、ちょっと多めの添加物や刺激物を摂っただけで、それからちょっと虫に刺されただけで、ひとりだけすごい発疹が出てしまったりするのが私だ。
ダサい。
だが、体の内からざわめくものが終始立ち上っているのは、作業するにも不快である。

思った通り、韓国600年の美容健康法・よもぎ蒸しは効いた。
ヘナのヘアトリートメントにも似て、よもぎの香りはくつろげる。
どくだみもブレンドされているとか。

買い物したポール・スミスで、またしても店員の口調に腰砕けになる。
最近ブティックの店員やアットコスメに書き込みするような人々が、洋服や化粧品を指していう「この子」という表現。
「このシャツはこの子の下に着せてたんですよー」
(ここで「この子」はテーラードジャケット
「この子はコスパもいいしほんっと優秀なので、リピ確実でーす」
(ここで「この子」は化粧品)
正直…気持ち悪い。
「お肌に水分を補ってあげる」などの「してあげる」言葉もそうだが、なぜか近頃の女子はさまざまな対象を擬人化し、しかも保護者のような態度で話す口調を生み出してゆく。
もちろん無意識で。
もしかして母性の表れ??(嘘、嘘)

しかし編集者と美容ライターと化粧品会社がグルになっている女性雑誌などより、アットコスメの書き込み情報のほうがよほど信頼がおけるので、化粧品を買うときは参考にする。
サクラも多少はいるにしても、書き込みする女子たちの他の閲覧者への奉仕ぶりというか、その根底にある商品への厳しい目、コスト意識や効果へのうるささときたらすごい。
そこまでモノに執着をもつということがこちらの理解を超えているのだが、実際とても役に立つ。