2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『スペース・カウボーイ』

今日は皆既日食。エジプト・サルームからのネット中継を見ようとするも、うまく行かず(衛星の混雑によるものだったらしい)。部屋の電気を消して去年の録画映像を見たけど、細い輪のずれと消滅と再出現の変化が何とも美しい。一度、生で見てみたい。代わり…

ユジェーヌ・モナ『ブラン・マンジェ』

渋谷のレコード屋「エル・スール」で見つけたモナ最後のCD、「ブラン・マンジェ」。70年代から91年に亡くなるまで活動したマルティニック伝統音楽の第一人者で、前から聴きたかった。後継者カリもバンジョーの演奏で参加している。モナが担当するのは歌と横…

Suzanne Lacascade, Claire-Solange, âme africaine (続き)

クレール・ソランジュはマルティニック出身という設定ながら、アンティユへの帰属意識はほとんど示されない(彼女の白人の父はガリエニの盟友とされていて海外勤務が多く、クレール・ソランジュもマヨットやコモロなど植民地を転々としながら育った様子)。…

Suzanne Lacascade, Claire-Solange, âme africaine, Paris, Eugène Figuière, 1924 

シュザンヌ・ラカスカード『クレール・ソランジュ アフリカの魂』 1920年代、マルティニック出身の混血女性によって書かれたこの小説を、エメ・セゼールに先んじたネグリチュードの先駆的作品として評価を働きかけているのは、現在マリーズ・コンデだけだろ…

『トト・ボナ・ロクア』

最近アマゾンで買ったCD『トト・ボナ・ロクア』をよく聴いている。普段は別々に活動している三人のミュージシャン、ジェラルド・トト(マルティニック)、リチャード・ボナ(カメルーン)、ロクア・カンザ(コンゴ)がパリでセッションしたアルバム。軽い感…

ポプリ

先週は、ずいぶんポプリを作った。中身は去年マルティニックの地域物産展で買った虫除け用のハーブ。ゼラニュウムとパチュリ、ゲリ・トゥの葉のミックスとある。ゲリ・トゥを訳すと「何でも治すもの」という感じ。ゲリールという動詞は「治癒する」という意…

WBCの準決勝、日本対韓国戦を観る。二人の完璧主義者、というか一流主義者、王貞治とイチローにぎゅうぎゅうに抑圧され、縮みきっていたところに代打、福留のホームラン。あっという間に雰囲気がよくなり、調子が出た感じ。 メジャー選手でなくても、国際試…

フェルナンド・エインビッケ監督『ダック・シーズン』(メキシコ、2004年)

久しぶりの試写。しかも二本連続で観る。 『プラハ!』は1968年の「プラハの春」、そしてソ連が突然侵攻してくるチェコ事件を背景にしたミュージカル。時代的にはまさにミラン・クンデラの一連の小説と重なる。 なのになぜか、レトロでお洒落なファッション…

フィリプ・レンチ監督『プラハ!』(チェコ、2001年)

普通の日本の若者にフランス語圏の広がりを意識してもらうには、やっぱりサッカー代表選手だろうか。フランスのラップじゃマイナーすぎるし、暴動といったってニュース見てないかもしれないし。 ジダンのアルジェリア系は超有名だが、調べてみるとアフリカ、…

カカオポリフェノール流行りのせいか、スーパーのチョコ売り場に行くと「70パーセント」とか「90パーセント」とか、カカオの含有率が表示されるようになっている。安売りだったので、コートドールの86パーセントのを買った。一枚100グラムで650キロカロリー…

ジャメイカ・キンケイド『川底に』平凡社

冒頭の「少女」を英語で読んで衝撃を受けて以来、続きも読まなければと思い続けて数年、ようやく全編を読む(今頃読んだなんて、恥ずかしくて知人にはいえない)。 お母さんから娘へのワンセンテンスの説教に続くのは、夜の深さ(丸かったり、平べったかった…

祖母の誕生日。死んだ人の誕生日って、どういう意味があるんだろう。 ようやく確定申告を済ませる。書類を作るのは面倒だけれど、結果的には大した申告内容ではないので、一分で済む。天気がいいので、お堀端を歩きながら戻る途中、高貴な花の香りがずっとし…

ホットヨガの途中で貧血っぽくなり、初めて途中退出する。何か今日はワンポーズごとに消耗が激しかった。 シャワーの後、体重組成を計る。体年齢はマイナス5歳。見かけ年齢はだいたいマイナス10みたいだから、それよりは老けているわけか。 ヨガを続けている…

久しぶりに大学に行くと、梅が満開だった。オーソドックスな白梅の他、ピンクの糸くずみたいな、儚げな枝垂れタイプもあり、景色が和らいでいる。 桜の季節にはわくわくするほうだけど、所詮即興タイプではないし、梅のほうが合っているのかも。 花粉が飛ん…

かなり久しぶりのホットヨガ。体のサイクルが乱れてしまい、ずっと来られなかった。続けていると体調がいいが、来ないと急に悪くなる。かなり万全な体調じゃないとホットヨガはつらいので、ますます来られないの悪循環(アメリカではホットヨガで体調を壊し…

この数日まるでやる気が出ず、寝転んで桐野夏生の『魂萌え!』を読んでいた。「すごくいい」という意見と「つまんなかった」という意見、両方あったが、前者の方が信用度が高かったため。すごくいい、というより、ナイフで胸を抉られた感じ。自分を取り残し…