ユジェーヌ・モナ『ブラン・マンジェ』

渋谷のレコード屋「エル・スール」で見つけたモナ最後のCD、「ブラン・マンジェ」。70年代から91年に亡くなるまで活動したマルティニック伝統音楽の第一人者で、前から聴きたかった。後継者カリもバンジョーの演奏で参加している。モナが担当するのは歌と横笛。歌声はまあまあだけど、この横笛が何とも熱帯にいる小鳥のさえずりのようで気持ちがいい(変に現代的なムード・ミュージック風の曲を交えなければいいのに)。それにしてもマルティニックの伝統音楽って何を指すのだろう。「シアノ」という曲はマラヴォワを思い起こさせ、ビギンといってもいいと思うが、他の曲は太鼓あり、横笛、バンジョーありで、もっと田舎っぽい感じ。日本語のライナーノーツがひどくて、やたら「カリスマティック」「伝統派」「黒っぽい音」などの言葉がくり返されているが、結局何にも説明されていない。
2010年までにアマゾン流域の密林を開拓し、今の半分の規模にするというブラジル政府の方針に反対するための署名依頼メールが送られてきた。流域には先住民も多いし、実行されれば多大な環境変化や洪水など大規模災害につながりかねない。メールの意図には賛同したし情報の裏も取ったので、誰かに回そうと思ったのに、本来一人が別の一人に送らなければいけないと注意書きが書かれているこのメール、送ってきたフランス人の友人は私を含め多数の知り合いに送っているではないか。しかも署名リストが長すぎて、私のメーラーではコピーできなかったので、ここに書いておくことにした。日本ではあまり報道されていないようなので。それにしてもこの知人はいい人だが、昔からやることがなってない。まるでなってなかったこの人の愉快な行いをいろいろ思い出し、ついでに陽気な笑顔も思い出そうとするが、どうしても西田敏行の顔を思い出してしまう(この友人は白人女性)。