2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

青山ブルーノート、ルーツ・ミュージック・フェスティヴァル

アントニオ・カルロス・ジョビン・グループの歌手だったパウラ・モレレンバウムのライヴを聴きに行く。ゲストは夫でチェリストのジャキス・モレレンバウム。昨年出たCD『ビリンバウム』から多くの曲が披露される。「ビリンバウ」「インサンセテス」「プリマ…

カルロス・カレラ『アマロ神父の罪』、ペドロ・アルモドバル『バッド・エデュケーション』

台風のなか、ガエル・ガルシア・ベルナルの二本立てを観る。アルモドバルは、あまり多くの人から「今回のは全然だめ」と聞かされていたので、かえって面白く観られた。胸にぐっと来ることはないけれど、結構よくできているではないか。といって思い返しても…

地震

エジプト観光地で大規模テロ、ロンドンで無実の市民が警察により射殺、首都圏では千葉を震源に震度5の地震。 折しも地下鉄に乗っていた私は、自動制御装置による急停車で転びそうになる。その後40分間、車内に閉じこめられた。私は徒歩で帰宅できたが、待…

7月

不定愁訴がひどい。だけど7月は一年で一番好きな月なので、幸せだなあと思うことにする。暑くむっと湿っていて、植物がどんどん育って、みんながバテている分、相対的に自分が元気だと思える。昔はプールにもよく行った(こんなボツボツな体じゃ今年は水着…

やまびこ挨拶

またネットカフェ生活。もうひとりでパソコンと格闘し、時間を取られるのはうんざりだ。 先週は普段つき合いのない業種の人々と話す機会があり、「やまびこ挨拶」という業界用語を知った。ツタヤとかブクオフとかに入ると「いらっしゃいませこんにちわー」と…

ガヤトリ・スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』月曜社(2度目)

比喩形象としての「ポストコロニアル」が、排除された存在である「ネイティヴ・インフォーマント」になりかわって、その存在が本来なら位置しているべき場所のうえに上書きしているということが本書の主張。時に理性的・客観的に、時に逆上しながら、つねに…

ウェス・アンダーソン『ライフ・アクアティック』

男の子趣味満載の、すみずみまで楽しめる額縁マリン映画。ベラフォンテ号船倉の観察室で寝てみたい。丸い窓の向こうをキッチュなピンクの小魚の群れが通り過ぎる。その後に巨大なジャガー・ザメが姿を現す。探索係のイルカたちは馬鹿なので指令を理解できな…

酢豚

この前、国立の中華料理屋で食べたシンプルにして豪快な黒酢の酢豚が感動的に美味しかったので、作ろうと思い立ったが、酢豚の基本的な作り方を知らないことに気がついた。こんな時パソコンが壊れていると、ぱぱっとネット検索できずに不便。金井美恵子の『…

テオ・アンゲロプロス『エレニの旅』

最終日に何とか間に合った。最近こんなことばかり。でもやはり劇場で観てよかった。卵色に照らされた劇場のバルコン席にたくさんの家族が暮らしているというのがいい。うって変わって白いシーツが一面にたなびく「白布の丘」。水に埋もれる村。弔いも筏に乗…