ウェス・アンダーソン『ライフ・アクアティック』

男の子趣味満載の、すみずみまで楽しめる額縁マリン映画。ベラフォンテ号船倉の観察室で寝てみたい。丸い窓の向こうをキッチュなピンクの小魚の群れが通り過ぎる。その後に巨大なジャガー・ザメが姿を現す。探索係のイルカたちは馬鹿なので指令を理解できない。マストに座って一日中、ギターをかき鳴らしているクルー(セウ・ジョルジ)の歌は素敵だが、見張りの役に立たないから、なぜか日本語をしゃべっているアジア系の海賊に船を乗っ取られてしまう。スペイン風の廃屋のリゾート・ホテルでのキッチュな撃ち合いは馬鹿みたいで楽しい。アンジェリカ・ヒューストンウィレム・デフォーなど役者たちもいい。
デビット・ボウイポルトガル語カバーがすごくよかったセウ・ジョルジの歌が聞きたくてサウンド・トラックを買ったが、構成が悪くこちらは期待はずれ。アーティスト単独のCDを買えばよかった。
パソコンは昨日明け方までかかって再インストールし、とりあえずネットもつなげるようになった。けれどひどく不安定で、いつまで保つのかこわごわ使っている。前回の問題は根本的に解決していない気がする。パソコンの不調は気持ちを暗くする。こんなに依存しているなんておかしいとも思うが変えられない。