2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

マルチニックの少年からのメッセージ

ミクシィというのは基本的には若者向けという気がするし(たぶん)、どちらを向いてどう接していいのかわからないので、ほとんど活用していないのだが、突然東京に住むマルチニック人の男の子からメッセージとマイミク・リクエストが届いて驚いた。 初めは誰…

9月のお題:シュザンヌ・セゼール

夫婦別姓法案が再び話題になっているが、シュザンヌ、シュザンヌと原稿に書き続けていて、バラエティタレントではあるまいし、何だか腑に落ちないながら、セゼールと書いたらどうしたって誰もがあのセゼールを思い浮かべてしまうし、と困っている。 シュザン…

もうひとつの世界

最近、夢の中にいろいろな知り合いが出てくる。 普段それほどその人のことを考えていないような人も、もう過去のつき合いになってしまった人ももう全部。 友人、知人、家族、親戚全部なのではないかと思ってしまう。 旅行中が特にそうだった。 あの人、まだ…

ハマムの代償

ハマムへ行き、ゴマージュなるものを生まれて初めて受けたら、ふくらはぎや腰周りの皮膚が赤剥けになってしまったのが、最近になりようやく元の状態に戻った。 「初めてなの? 怖がらなくていいよ、お嬢さん(!)」と言われ、何台か並ぶ台のひとつに寝かさ…

八ッ場ダム問題

新しい政権がマニフェストの実行に向け動き出す中、障害者自立支援法の改正や生活保護の母子加算復活、高校の授業料無料化などは「いいぞ、いいぞ」と思って見守りながらも、八ッ場ダム建設中止の動きにかぎっては、その手続きを疑問に思わずにいられない。 …

一世紀の壁

1910年(明治43年)生まれの祖父が死去。 ああもう少しで100年、惜しいと思うと同時に、とはいってもやはりほぼ100年、ひとりの人間が見てきた一世紀とはどんなものだったのだろうとも思う。 生まれたその年には大逆事件、韓国併合、不二家が創業、セーヌ川が…

鳩山内閣

選挙当日不在だったし、自民対民主の流れにあまり興味を持てずにいたため、さまざまな事情に疎いままでいたのだが、この3週間ぐらいの新聞を数日かけて一気読みし、ようやく追いつく。 ・ フランスでは3日ぐらいテレビも新聞も日本大特集で、「革命」だ「大…

タブララサ

最近わりと区切り的なできごとがあり、そういうものがひとつ終わるとそれ以前のことを忘れ、自分が真っ白になってしまう傾向がある。 観光客というのは生活者と比べてどうしたってマヌケな存在に感じられるものの、ある程度はお互い様だし、知らないところへ…

西を極める

去年の今日は、日本の最西端に行った直後だったが、今年はフランス最西端、ラ岬を踏んだ。 これがほんとの地の果て、フィニステール。 同じ最西端といっても、島と古い大陸の違いは大きい。 小型バスが進む一本道の両側に、ヒースのはびこる広い広い茶色い大…

ギミリオーの小教区囲い地

地の果て、フィニステール県の港町ブレストの東側一帯には、Enclos paroissial(小教区囲い地)と呼ばれる不思議な教会の区画がいくつもある。 この辺は、6世紀頃ウェールズから宣教にやってきた人々と関係の深いレオン教区にあたる地域だ。 ・ 中でももっと…

パリの本屋

パリではrue des Ecolesのふたつの書店、L'HarmattanとPrésence Africaineは必ずのぞくことにしているけれど、そういえばそこからほど遠からぬrue CujasのLe Tiers Mytheという本屋で何度か宝物を見つけたことがあるのを、いつも日本へ帰ると忘れてしまう。 …