厄月

まさかの雇い止め、突然のパソコン故障に続き、大風邪、激しい咳込みに倒れる。
魔の一カ月。
後に引き摺るといけないので、くいっと養生さっさと完治させようとするも、ますますひどくなっている気が。
というか、授業をすると確実に悪化する。
咳込みながら、自棄になって歌までうたった語学8コマは地獄だった。
昨日も3コマ連続の途中、貧血に襲われる。
今日は蒲団にもぐって、テレンス・マリックの『シン・レッド・ライン』とジブリの『借りぐらしのアリエッティ』ぼんやり見て過ごした。
早く治さないと年が越せない。
重篤な風邪と咳込みが一カ月以上続いて死にそうだった2006年冬の例もあるから侮れない。
ここまで来ると梅肉エキスが効かないのが残念。

ケータイ日記

先週、秋葉原にPCを修理に出したついでに、心を静めるため、二駅先でやっているベネツィア展を見てきました。
カルパッチョの本物、一度見たかったんだー。
ベネツィアに行ける日なんて来るかなと思っていたけど、東京で見られるなんて。
ずっと昔にさまよったことがありますが、いまだどんな地形なんだかわからない不思議で淀んだ水のにおいに取り巻かれた場所。
向かう途中、友達とはしゃいで騒いでいたら、いつの間にか列車が海の真ん中を走っていて、あの時はびっくりした!
それで、カルパッチョのサンマルコのライオンは素晴らしかったです。あの昔の油彩ならではのつるつるさ。 翼の色合いの美しさ。何より水陸に跨がって立つ風貌の迫力。
いつかドゥカーレ宮殿の中で見てみたい。 ・
ところで、うてんてんはどうやったら携帯で出るのでしょうか。

なみだ涙のカフェテラス

久しぶりに耐え切れないほどの非正規雇用労働者の悲哀に枕を濡らす数日間を過ごしていたところ、突然パソコンのハードが壊れました。
心を静めなくてはと半月先締め切りの原稿を集中して書き終わった矢先でした。バックアップとってない。
いつ直るかも知れず。
パソコンないと、日々の仕事も大混乱です。
表題はジューシィ・フルーツ

ホットヨガ再開

稀に見る激烈な五十肩(泣)の発症で休止せざるをえなかったホットヨガを、先月から4年ぶりに再開した。
体を動かすことは、仕事があってもなくてもできるだけ高い頻度のルーティーンにしていたいと思って。
フラは毎日でもやりたいけどスケジュール的に無理なのでヨガにしたのだが、足腰の筋肉中心のフラに対してこちらは全身のストレッチ、と動かし方がまったく違う。

気温38度、湿度65パーセントのぼんやり暗いこの空間、懐かしい、心地よい、くつろぐ。
筋肉がもっとも柔らかくなる環境だそうだが、やはり熱帯好きなだけあって、暑くてじとっとしている気温・湿度が個人的に性に合う。
この異空間で体をおかしなかたちにしながら、スタジオ下の地下鉄駅からかすかに響く電車の音を聞いているのが心地よい。

自分の汗で全身ずぶ濡れになるのも爽快ではあるのだが、後の着替えに時間がかかるのが問題点。
この前ドライヤーを使わず適当に拭いて濡れ髪で帰ったら、やはり風邪をひきかけ、これはだめだとわかった。
気持ちよすぎて、後で眠くなってしまうのも問題点。
昨日もうっかり早くから寝てしまって、夜中に起きてあわてて読むべきものを読んだけれど、朦朧としていたので結局よく覚えていない。
さり気なく特段の意識なく日常に溶け込ませるには、まだだいぶ時間がかかるかもしれない。

ついに結合、フィギュア×クレオール フィギュアスケートNHK杯男子フリー

今シーズン高橋大輔が演じるフリープログラム、「ブルース・フォー・クルーク」がこれまでで1,2を争うぐらい好きだ。
さっそくアイポッドに曲を入れて楽しみたいと思うも、検索しても出てこない。
どうやらSang Mêléというアルバムに入っているらしいが、中古でやたらに高いので諦めた。
Blues for Klook by Eddy Louiss
http://www.youtube.com/watch?v=pOKPrD_Mquo
往年のジャズドラマー、ケニー・クラークに捧げられたブルース

このミュージシャンのディスコグラフィーを目で追っていて「おや?」と思うところが多かったので調べてみると、やはりマルチニック系のフランス人だった。
もともとの名はエドゥアール・ルイーズ。
フレンチジャズのオルガン奏者である。

それにしても高橋大輔、演じるにはものすごく難しい曲にもかかわらず、これだけ奥深く感動的に仕上げられるのはさすが(「音の解釈」は9点台、総合259,75)。
あまり調子が上がらなかったとされたスケートカナダの演技でさえ感動した。
私は本来ジャンプ主義者なのにもかかわらず高橋だけは別格で、音と一体になってのあの上半身と下半身の関係、そして下半身の氷への吸いつきというのは、見ていてほんとに惹きつけられる。
「人刃一体」という命名(by norah)がまさにぴったりだと思う。
ジャンプにしたって、6分間練習時とはいえ、4回転フリップ着氷はすごかった。
いったい男子のジャンプはどこまで進化するのだ。

「シェルシェール図書館の王太子殿下」

1並びの今日発行の雑誌『エクスクレイヴ』に短編小説を発表しました。
タイトルは「シェルシェール図書館の王太子殿下」。
共通テーマが「図書館」だったため、知的な題材に弱いnorahはちゃんとできるか心配でしたが、なんとか書き上げられてよかった!

表紙のイラストといい、他の執筆者の方々の文章といい、小規模ながらセンスの光る雑誌です。
最近こういう小さいけれども志があり、すみずみに目配りのきいた雑誌が面白く、関われてうれしく思う昨今です。

更年期一人勝ち

気力と体力のバランスが悪いのが昔から悩みだ。
盛り上がってしゃべり続けている時間と時間のあいだにトイレの個室で倒れこんでいるというのはふつうにあること。
慣れてしまえばそれもまあいいかと思うこともあるが、やっぱりよくないような気もするので、体力強化はつねに課題である。
これまでさまざまなものを試したものの消極的な対策にしかなっていなかったのだが、ひと月ちょっと前、自分にぴったり合うすごいものに出会い、ほとんど新興宗教のように信じきっている。
その名はジャパニーズ・ウメ・エクストラクト、すなわち梅肉エキス。
青梅1キロからわずか20グラムしか作れないエキスで、有機酸の塊だ。
ものすごい殺菌力があるそうで、ものすごく酸っぱく、舐めた瞬間からカッとお腹が熱くなり、私の場合ものすごく元気になる。
出張先の定食屋にも、大学の講師控室にも持参して口の周りをマムラサキにし、90グラムの小さい瓶をひと月保つはずが二週間で舐めきってしまって不経済なので、アマゾンで大瓶を買いました。

梅肉エキス 280g

梅肉エキス 280g

それにしても、少し年下、少し年上まで含めた同世代の女子たちには心身の具合が悪そうでつらそうな人が大変多い。
更年期障害であることが多いらしい。
私は今のところ微塵もなっていないと思っているが、更年期障害不定愁訴なるものを読み上げてみると、これは幼少時から慣れ親しんだ自分の症状そのままである。
もしかしたら更年期障害なのにもかかわらず、「別にぃ」と思っているだけかもしれない。
このまま「別にぃ」と感じ続けて一人勝ちしたいと思う。
梅肉エキスさえあれば鬼に金棒だ。