2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

頭痛

台風。最近低気圧が来ると頭痛がひどくなる。外国語、特にフランス語をしゃべり続けると頭痛がしてくる。そのダブルパンチで頭が割れそうだ。

字幕

ラフカディオ・ハーンの作品を翻案した演劇作品『戦慄を食らう人』公演で、生まれて初めて字幕の作業をする。といっても平川祐弘先生が翻訳したものを若干加工し、フランス語の台詞にあわせて送り込んでゆく現場の仕事。書かれた台本をつき合わせている時間…

マリーズ・コンデ3

雨のなか早朝から、ラフカディオ・ハーン没後百年シンポジウムの一環であるマリーズ・コンデの講演を聴きに行く。話はすでになじみのあるカリブ海文化の形成についてで、特に目新しいことはなし。 新作のことを質問したら、コマーシャリズムを意識した作品だ…

マリーズ・コンデ2

Maryse Condé, Histoire de la femme cannibale, Mercure de France, 2003 タイトル『人喰い女の物語』はグアドループの画家Michel Rovélasの作品からの引用だというが、どんな絵なのだろう。 夫殺しの犯人をめぐる探偵小説仕立ての物語のなかで、最大のテー…

マリーズ・コンデ

Maryse Condé, Histoire de la femme cannibale, Mercure de France, 2003 舞台は南アフリカ・ケープタウン。20年来同棲しているスティーヴンとともにここで暮らすロズリーは無名の画家でグアドループ島の出身。 ある夜中、家を出たスティーヴンが街中で何者…

ヨガ

ヨガマットを買う。これで座位のポーズも自宅で快適にできると思ったが、アメリカ製の安物のせいか合成樹脂のにおいがきつく、肌が触れた部分がアトピーっぽくなってしまう。そのうち慣れるだろうか。 ここ一週間ほど毎日続けていたせいか、初めは人間ワザじ…

読者

「ストーリー・テリング」という言葉が最近オブセッションになっている。小説とはたぶん他の人より親密に関わってきたが、私のなかでこの言葉の占める部分はそれほど大きくはなかったと思う。それがこれ以上先に進もうとするかぎり、このことを中心に考えな…

ウラガン・イヴァン

カリブ海の今年のハリケーンは10年ぶりのすごいものらしい。ベネズエラ、グレナダ、セントルシア、バルベイドス、トリニダッド・トバゴ、ジャマイカを直撃。死者数も50人に近づいている。気になって天気予報をずっとチェックしているが、今日明日はキューバ…

9.11

昨日は9月11日だった。もう三年も経ったなんて信じられない。朝日新聞の読書欄で、珍しく金井美恵子が9.11について触れている。「バーでお酒を飲んでいると店に入って来た男性の二人連れの客が、まるで日本シリーズでタイガースが優勝した時のファンのよ…

松浦寿輝(続き)

とはいえ松浦寿輝の小説を読んでいてしっくり来ない部分というのもあって、たとえば〈悪〉への魅惑というテーマがそのひとつである。人の憎しみを理解しない鈍重さに対する苛立ちというのは共感できるのだが、私は〈悪〉というのはわからない。 そして性差に…