マリーズ・コンデ3

雨のなか早朝から、ラフカディオ・ハーン没後百年シンポジウムの一環であるマリーズ・コンデの講演を聴きに行く。話はすでになじみのあるカリブ海文化の形成についてで、特に目新しいことはなし。
新作のことを質問したら、コマーシャリズムを意識した作品だからあまり深く考えないようにといわれる。なるほどそうだったのか。そうだよね。
今日は小泉八雲の命日ということで、みんなが雑司が谷のお墓にお参りに行くことになり、マリーズ・コンデだけ墓なんか行きたくないというので、私がホテルまで送ることに。膝が悪いコンデは支えがないと歩けない。でも女王様なので杖などは持っていない。腕を組みながら五分ほどの道を休み休み。巨体で重かったけど、楽しかった。
おかげでコンデに博論の個別指導をしてもらえる。ぜいたくなことだ。グアドループ人の宗教との関わりや読むべき本について、コーヒーを飲みながらレクチャーしてくれる。Cilas Kemiedjoの La malédiction de la théorieを読むように勧められた。昨日今日と人に感謝して過ごす一日。