サルコジ、マルチニックの自治を提案

先週半ば、サルコジ大統領がアンティユ諸島(マルチニック、グアドループ)を2日間にわたり訪問。
その折り、マルチニックの自治を問うレフェランダム(国民投票)を提案した。
演説中大統領は、これは自治(autonomie)の提案であり、独立(independance)はありえないと強調。
大統領のこの発言は、今年初めの大規模ストライキによる混乱を受けての言動であるのは間違いなく、フォール・ド・フランス市長で社会党議員のセルジュ・レチミー、独立派で知られるアルフレッド・マリ=ジャンヌらはこの提案に積極的な反応を示した(もちろんマリ=ジャンヌは留保つきの肯定だが)。
一方大統領はグアドループも訪問し、議会に出席したが、LKPのエリ・ドモタは大統領の発言に留保の態度をつらぬいている。
現在は県地域であるアンティユの自治を問うレフェランダムは2003年にもおこなわれ、多数決により否決された。
以上、RFO、NouvelObs、LePointなどがソース。

大統領訪問に先立ち、先頃のストライキへの対応で批判を受けたイヴ・ジェゴに代わり、海外県担当大臣にUMP議員のマリ=リュス・パンシャールMarie-Luce Penchardが任命される。
アンティユ(グアドループ)初の女性国会議員リュセット・ミショー=シュヴリの娘で、自身国政でのキャリアは長いが、この重要ポストにアンティユ出身者が就任するのは初めて。