マイケルとファラ

マイケル・ジャクソンが心臓発作で死去(享年50歳)、その大報道の影でファラ・フォーセットが癌死(享年62歳)。

この20年あまり、どう見ても心身ともに崩壊に向かっていたマイケルが長生きするようには思えなかったので、衝撃とは感じなかった。
子供の頃フィンガー5のファンだったので、ボーカルのアキラが目標とする同じ子供のすごい奴としてジャクソン5のマイケルを挙げている記事を読み、一緒に尊敬していた。
昨日から何度も映像が流れているが、あの頃のマイケルは何とかわいくて、黒いお肌がつやつやで、とびきり歌と踊りがうまく、生き生きとしていたことだろう。
マイケル自身が望むように白くなればなるほど、その姿はあたかも腐敗してゆくようで、「スリラー」のMTVをはるかにしのぐ不気味さだった。
何ともいえない人生だ。

アキラは今どうしていることだろうと思ってふと検索してみると、長らく転落の憂き目を見たが、今は孫がいるらしい! ちょっと、1961年生まれなんですが……。
人の人生はいろいろだ。

チャーリーズ・エンジェル」のヒロイン、ファラ・フォーセットも亡くなったのに、ほとんど注目されていない。
個人的には妹分のシェリル・ラッドの方が素敵だと思っていたが、今考えるとやはりファラの方が断然パンチがある。
何しろ、極東の女子中高生がこぞってファラの髪型を真似しようとしたのである。
後に聖子カットと呼ばれるものはファラのレイヤースタイルの影響下にあり、両者は連動している。
私もファラ風のレイヤーをサイドに流すための専用コームをもっていた。

肛門ガンから肝臓に転移しての壮絶な死で、亡くなる直前にライアン・オニールの求婚を受け入れたと聞く。
ご冥福をお祈りします。