グアドループで4日午後8時(日本時間の今日午前)、LKPのエリ・ドモタとグアドループ知事ニコラ・デフォルジュが署名、「通常の活動の復旧」を宣言した。つまり、一か月半におよぶストライキについに終止符が打たれたことになる(「ル・モンド」)。
この間、LKP側は譲歩することなく、フランス経団連Medefや経営者側を説得し、要求を勝ち取ったかたち。
非常に複雑な背景があり、これが根本解決ではないながら、感想を述べれば「ドモタ、カッケーー!」の一語に尽きる。
どれほど挑発されても個人的主張である「独立」について語らず、問題の後ろに広がる物語(人種差別や奴隷制の過去)にはいっさい触れず、ひたすら直近の問題と要求だけにクールなまでにこだわり続けた。
「いつでも独立してやるぜ」と腹の据わった人間だからできたことでもあるだろうが、いずれにしろすごい政治力だと思った。

それにしても話されたクレオール語というのはどうも意味がわからず、もう少し勉強しないとなと実感。
「ドモタの演説で学ぶクレオール語レッスン」という教材があればいいのに。
今回のことに関連して、政治集会の場での演説者と聴衆のクレオール語での掛け合いについて考察した記事をどこかで読んだが、なかなか面白かった。