首里の大アカギ

昔、家で飼っていたドンちゃんの誕生日(3/4)。
昼間NHKをつけていたら、アナウンサーと芸能人が沖縄の首里を訪問する番組をやっていたので、見るともなしに見ていた。
神樹を見に行くといって、細い道を奥のほうにくねくねと入っていくと、薄暗い空間に大きなアカギの樹が生えているところへ着く。
大アカギは、根元付近の幹が木でできているというよりは、なんか溶岩が流れているみたいなかたち。
そして真ん中に洞ができている。

確かにここは、ずっと以前にさまよい歩いたら着いてしまったところだ。
なんかものすごい気の満ちた場所だった。
一番最初に買った性能の悪いデジカメで写真を撮ろうとしたが、全然撮れなかった。
木の幹はすべっすべに滑らかで、空中にも洞があり、しんとした中でずいぶん長いことそこに座っていた。
それで早稲田文学に載せてもらった短編小説にも取り入れた。

根元の洞が沖縄戦防空壕になっていたとは初めて知った。
毎年6月15日にはこの場所に神様が降りて来て、願いをひとつ天に吸い上げてくれることも。