サルコジ、グアドループについて発言

1月20日に始まった大規模ストライキから29日目にして、沈黙を守っていたサルコジ大統領が19日夕、初めてこの問題に言及。
エリゼ宮に海外県から30人の代表を迎え、グアドループ、マルチニック、ギュイアンヌ、レユニオンに対する総額5億8000万ユーロの援助を明言した。
さらに現地の流通企業に対し100品目についての値下げを要請するなど、現状を改善するためのいくつかの措置を発表している。
これに先立ち、大統領は海外県にネットワークをもつラジオ・テレビ局RFOに出演。
現地の人々が感じている「理不尽な気持ち」sentiment d'injusticeを理解していると述べ、物価にかんする改善などを約束した。
この番組は本国では放映されず、MoDem党首のバイルーは海外県を隔離した大統領の手法を非難している。
(以上「リベラシオン」「ル・モンド」「フィガロ」より)

今回の報道を見ていて、アンティユ全体の事態打開にもっとも貢献しているのはLKPのエリ・ドモタだと思う。
手法がブレない、静かだが一歩も引かない、その冷静さゆえ交渉相手にも庶民にも信頼をえている感じ。
(結局マルチニックの団体は機能していなかった)
たぶん日本でドモタに注目しているのは唯一私だけだと思うけど。
クレオール語を多く使うので、肉声ではいってることがよくわからないのが残念だ(こちらの修行不足)。
つねにマルチニックの影にいるようなグアドループ、実はいろいろ動きがあるし興味深い島なのだ。
しかしドモタにかんして、もっともていねいに取材し報道しているのがなぜか右系の「フィガロ」であるのが不思議。