出会いと別れの春

一期一会もきゅんとくるが、ある期間親しい時間を過ごした人との別れは苦手だ。
誰でもそうだというレベルでなく、本当に弱い。
食欲もなくなり泣いてしまう。
おばさんになると、わんわん泣いてもかわいそうなどころか、ひたすら変で馬鹿みたいと思われるからつらいなあ…
みんなそうやって耐え忍んで大人っぽくふるまっているのかなあ。
それとも他の大人の人は、もっと静かな心持ちなのだろうか。

外国にポンと行くような人はいいのである。
そういう人は移動する人だから、どこにでも行く、どこかで会える、東京にもまたきっと来る。
もしかしたら永遠に会えないのかもしれないけど、いつか会えるんだろうと期待がもてる。
悲しいのは、遠い田舎に「帰って」しまうような人との別れ。
なんで日本はこんなに広いんだろうな。

期待もしていなかった20年ぶりの再会もある。
1ミリも変わってないね!というと、そっちも!といわれる。
20年前と変わってないと思われるのは喜ぶべきことなのか。
そうでもない気がする。
それにどう考えたって、傍から見れば今の私たちは20代になんか見えないはずだ。
1ミリも変わってないのに、20年分変化してるというのはどういうことだろう。