『ペレ――ハワイの神話』(Saravah東京)

昨日は『ペレ――ハワイの神話』(テキスト:管啓次郎、音楽:Ayuo)を見に、聴きにゆく。
ハワイの自然と神話をテーマにした詩の朗読が、弦楽四重奏アイリッシュハープなどの一見かけ離れた楽器で奏でられる独特の音楽と結びあった、不思議なパフォーマンス。
そこにバレエやフラが混じり合った舞踊や歌まで加わってくる。
詩に聞き入ったし、音楽もよかった。
合わなそうなのに合っている面白い空間になっていたのは、そこに尽きるのかな?

「ピコのためのプカ」(チャント、エッセー)と、それとの連想で続く「光のへそ、島のへそ」がいい。
「ピコ」はへその緒で「プカ」はそれを埋める穴だそうだ(双子の名前につけたくなるような可愛い言葉だ)。
そんな穴が何万と並んでいる岩場があるのだそう。
行ってみたい。
(日本ではなんでへその緒埋めないのかな。子供の頃、桐の小箱に入った自分のへその緒、見せられたことがある)

それにしても、最初に行ったハワイがワイキキビーチではなくハワイ島だったのはつくづく幸せだった。
あの黒い、異世界のような風景に圧倒されなかったら再訪しようと思わなかったし、フラを始めようとも思わなかったろう。
旅の終わりに買ったのが、ハワイに自生する薬草の本(どこに旅行する時でも見つけたら買うようにしてるけど)とペレ神話の本。
あの旅の風景が立ちのぼるようなパフォーマンスでした。
仕事で煮詰まってたのがぱあっと明るくなれました。