気になるできごと、いくつか

今週になり、ジャマイカで軍と反政府派が衝突。
混乱の中、死傷者も出始めた。
きっかけは麻薬売人Christopher'Dudus'Cokeをアメリカ合衆国に引き渡すための逮捕状が出されたこと。
コークは昨年、アメリカ司法省により麻薬密売のかどで起訴されているが、当初引き渡しを拒んでいたジャマイカ政府が先週になり逮捕を決定した。

このクリストファー・コークという男、キングストンの貧民街ではカリスマ的存在であり、「イエス」にも準えられる。
麻薬密売の利益で人々に食べ物を配り、子供たちを学校に入れるなどの行為が尊敬を集めているようだ。
自身、キングストンのチボリ・ガーデンズ地区出身で、父親も麻薬の売人。
ソースはCNN。


昨夜、サッカー日韓戦をやっている間、NHKの『クローズアップ現代』に須藤昭子さんが出演されていた。
録画したものを今日になって見る。

40代の終わりから30数年にわたってハイチと日本を行き来し、結核患者の治療にあたってきた83歳の医師・修道女。
たまたま地震の時は日本におり難を逃れたが、先月また数週間ハイチを訪れ、30年前よりずっと悪いという現状を報告していた。

現在ハイチでは仮設テントの病室に患者が満員で、結核治療には絶対必要な隔離ができない。
病院で使う水も、あちこちの団体を駆けずりまわって頼み込み、ようやく確保するような状況。
こんな状態では、結核菌がまき散らされかねないという。

80代になってから農業について学び、最近は現地の人々を率いてマンゴーの木などの植林活動もおこなっている。
行くだけでも大変な場所でシャキシャキと働いているすごい人である。


先週ぐらい、木畑先生が朝日新聞に書かれていた記事で知ったディエゴガルシア島のこと。

インド洋に浮かぶチャゴス諸島最大の島にして、近隣では最大の米軍拠点。
もともとポルトガル人により発見された島で、奴隷制やサトウキビ生産の歴史をもつ。

1970年代に英国から米軍に貸与され、その結果、1500人ほどのもともとの住人は近くにあるモーリシャスへ移住させられた。

英国が抱える「普天間問題」として紹介されており、興味をひかれる。