マルチニックの闇市

マルチニックに帰省していた同僚が口角沫をとばしてゼネスト中の現地について語り続けて止まらず、授業に遅れてしまったのだが、興味深かったのはあらゆる店舗が閉鎖しながら闇市のようなものがずっと出ていて、食料には全然困らなかったという話。
お百姓さんが自分の畑から売りに来るのかと思ったら、肉なども何でもあって、それはたぶん他の島とかアメリカなどから来ているそうだ。
考えてみれば、周りは海とはいっても交通は遮断されているわけじゃなし、そもそも麻薬やなんかがどんどん他所から流入するのが問題な昨今なくらいだから、食料の流入だって十分可能なことだろう。
それが闇のルートでしかなく、正規のルートがフランスからのみ、というのが変な話なのである。

世界の誰もが地産地消できるわけではないのだから、こういうささやかなグローバリズムはむしろ必要なことだと思う。
規模は違うけれど、日本もある程度はそうだろう。