5限の途中に大音響で雷が鳴り出し、セゼールによる朗読(録音)がかき消された。校舎を出たら豪雨。控室も閉まっちゃうし、さっさと駅まで行こうと歩き出したら、一歩ごとに激しさを増し、バケツを逆さまにしたような降りになった。あまりのひどさに時々呆然と立ち止まってしまうほど。
ホウホウの体で自宅最寄の駅まで着くと、地面はまったく濡れてない。人々は涼しい顔で傘も持たずに歩いてる。私はスカートが脚にへばりつき、お洒落な革靴からジョゴジョゴ水音がしてるというのに。
この大学と自宅とは隣同士の区なのに、こんなに局地的な雨ってあるんだ。こんなことなら……といって、あの場所にいた以上避けようもなかったと思うけど。靴も服もダメにして、今震えながら紅茶を飲んでるのが理不尽に思える。
ところで、サッカー・ファンはいくらでもいれど、カリブ海関係者(研究者)は周りにいれど、「フランス・チームのアンティーユ出身選手たち」の話題をできる人っていないんだよなーと思っていたのだが、いた。マルティニック人の知人たちだ。
「フランス代表チームのことだけど…」というと、「あ、アンティーユ・チームね」。さすがに選手も全部把握している。「ティエリ・アンリってフィジカルがすごいのは知ってるけど、メンタルがダメって噂あるし、ジダンとの連携が最悪って話も聞くけど(byスポニチ)、ほんとのところどうなの?」とか話を向けると、「アンリぐらいフィジカルもメンタルもすぐれた選手がいるか、どこが悪いんじゃ、ゴルァ」と総攻撃された。
ま、この人たちもメンタル弱そうだしな。人のことは言えないけど。
アネルカ落選は信じられない」とも。アネルカのプレイって私は知らないんだけど、ラッパーやったり映画に出たり、うわっついててよく怒られてる選手だよね。しかし、皆さん、さすが身びいき。
このマルティニック人のうちひとりはK-1の審判をやっていて、私は相撲と柔道は見るけどK-1は全然見ないので知らないが、見てる人は「あ、あの審判の人」って思うらしい。「近々またマサトと一緒に出る」と言われて「誰それ?」と返してしまったけど、有名な選手だそうで、さっき調べたら魔裟斗という人のことだとわかった。