大根の力

年末以降、もっとも身近だった食材が大根なのだが、これは煮ものやサラダなどというレベルを超えて奥深い。
とにかく咳がひどいので、大根飴を作り続けていた。
生の大根を2センチ角ぐらいのサイコロ切りにして瓶いっぱいに詰め、上から蜂蜜を注ぐと、数時間後には水がいっぱいに上がってくる。
それを飲むと喉と咳にいい。
もっとも私の場合、喘息がひどくなりすぎて今回は効かなかったが、もう少し軽ければとてもお勧め。
それよりも今回発見したのは、大根飴のシロップをとった後のしなびたサイコロ大根の利用法だ。
もとより蜂蜜の甘みはじゅうぶん吸い込んでいるこれを、水としょうゆ半々にしてさっと煮すると、意外にも美味しい箸やすめになる。

もうひとつは、お料理上手の同僚のところで教わった干し大根である。
薄い輪切りにした大根をザルに並べ、ベランダなど天日で干す。
2日ぐらい干すと水気が抜けて、全然別のシロモノになり、くるくる丸められるようになる。
厚すぎると丸まらず、薄すぎると干からびるので、厚さ1ミリから1,5ミリぐらいがちょうどいい感じ。
そこに柚子の細切りを数本はさんで巻き、甘酢に漬ける。
これがあっさりさわやかで大変美味しく、日本酒がいくらでも飲める。
ワインも合うかもしれない。