世界で一番人口密度の高い、イスロテ島

年末年始に見たテレビ番組のなかで面白かったのが、カリブ海に浮かぶ小島、イスロテ島(コロンビア)のドキュメンタリー(NHK-BS)。
わずか1001000平方メートルしかない島の上に100世帯ほど、1200人が暮らしている。
したがって島の地面のほとんどが人家で占められており、家から島の別の場所へ出かけるのに、お互い他人の家何軒も自由に抜けてゆく。
他人といっても、ここの島民、もとはひとりの祖先に行き着く親戚同士であるらしい。
素朴な発電機で起こす電気が使えるのは夜だけ。雨水は全員の分まとめて溜めて、一定のお金をとって医療のための基金にする。学校は小学校だけ。子供たちは各家庭で、というより、あっちの家やこっちの家でひとまとめに育つ。
素潜り名人の男たちは、すごい伊勢エビをじゃんじゃん獲る。
近くにもっと広い島もあるが、そこにはものすごく痒くなる蚊が無数にいて、イスロテ島にはいない。
それにしても狭すぎて地面が足りず、漁に行けない日のお父さんの仕事は、海底でサンゴの石をとってきて、少しずつ埋め立てを進めること。

すごい島だ。世の中にはフィクションの世界のような場所が本当にあるのだ。