『すばる』6月号

遅ればせながら、6月号の『すばる』を読む。
パトリック・シャモワゾーによるエドゥアール・グリッサン追悼文翻訳・ていねいな解題つきと、新連載・今福龍太「ジェロニモたちの方舟」がたがいに呼応しているようで、カリブ海に興味のある人は必読。
ジャズ・トランペッター、ジャック・クルシルといえば、『クラムール』というグリッサンともコラボのすごい密度のアルバムを、友達に教えてもらって以来愛聴しているが、「ジェロニモ」ではアメリカ・インディアンとカリブ海の黒人奴隷を接続する詩学的な試みとして、新盤『涙の道』が論じられている。
これもぜひ聴いてみなくっちゃ。
この「ジェロニモ」といい、最近電車のお供の管啓次郎×小池桂一『野生哲学』といい、断然マイブームのジョニー・デップといい(単に世界的流行?)、自分の周りでにわかに色濃く存在感を増しているのがチェロキーである。