魔のオルリー・シュッド、極悪非道のエール・カライブ4

話が長くなりすぎたけどまとめ。

ふり返って、今回の場合もっともリスクの少ない対処法はと考えると、理不尽なことを言われた時点で空港から日本大使館領事部に電話をかければよかったと思う。
temjinusさんの危惧するように、私も大使館がそこまで当てになると思っていなかったが、結果的にその対応は唯一とてもまともで迅速で頼りになった。
確かに私は友人の紹介があったけれど、縁故だから特別扱いという印象はなく、非常にさばさばとした仕事ぶり。
できれば携帯で電話して、カウンターの職員に直接話してもらうのが速い。
それから私は非力なので海外旅行にはあまりパソコンを持参しないのだけれど、やはり自前のパソコンがあったほうがいい。
空港でもクレジットカード支払いのインターネットは使えるが、何か証拠文書を探りあてたとしても印字できないし、慣れない機械で調べるのに時間もかかる。
でもオルリーでは、じっくり調べ物などできるビジネスコーナーのようなものは一見したかぎり見かけなかった。
なければ近隣の高級ホテルへでも行けばいいのか。
とにかく今回は情報難民になってしまったのが非常につらかった。

それからパリからマルチニックへ行くには、エール・フランス、コルセール、エール・カライブの選択肢しかなく、エール・フランスだけだいぶ値段が高いのだが、やはりそれは安心料というか、三流航空会社は安い分問題があるのかもしれない。

調べてみるとエール・カライブは1969年に設立された航空会社で、本社はグアドループのレザビーム(奇しくもこの地名、数日前の日記に書いた。というか、本社パリではないんだな)。
2001年にカリブ海の小島で墜落事故を起こしており、乗員・乗客19名と民家の住人1名の計20名が死亡している。
コックピット・ボイスレコーダーがなかったので原因は不明だが、機体は1969年製のものだった。

私はもうまっぴらごめんですが、今後乗る方はよくよく気をつけて。

パリで助けてくれた友人、日本で手紙を書いてくれた友人には本当にひたすら感謝、感謝である。