ヴードゥー教と千羽鶴

ハイチの被災者に千羽鶴を送ろうと呼びかけた女性がネット上で攻撃されているとの記事を読んだ。
「食糧が足りない時に折りヅルを送っている場合か」という批判にはとりあえず「なるほど」と思うものの、「ハイチ人の信仰するヴードゥー教では鶴は『悪魔の使者』を意味するのに失礼だ」というコメントはどうなのだろう。

私は鶴がヴードゥー教で「悪魔の使者」を意味するなどとは知らなかった。
そうなのですか?

しかし鶴といえば雪の中にいるイメージ。
北海道とか、『鶴は飛んでゆく』というソビエト映画があったようにシベリアなど寒い地域が思い浮かぶ。
カリブはともかく、アフリカ大陸にも鶴というかグリューというかクレーンの仲間はいるらしいけれど、それはもう、千羽鶴の元になった日本のあの鶴とは違うものなのではないか。
もっともらしく「失礼」などというようなことでもないと思う。

ハイチといえばひどいのは私の友人で、昨日「ここってフランスの海外県?」と聞かれた。
これでもフランスのことを専門にする高学歴の人なのだが、その発言は時にボケにボケており、毎度のこと唖然とさせられる。
ハイチがひとつの島ではなく西側の一部であるのを知った彼女は、さらに追い打ちをかけるように「じゃあこの右側がマルチニック?」と言ってのけ叱られた(私に)。
彼女がこのブログに気づく日は来ない気がする。
彼女にかぎらず、こんなに何年も書いているのになぜか親しい女性の友人はいまだにほとんど気づいていない。
男子はみんな気づいているのに。