本気で心配な浅田真央

フィギュアスケート・ロシア大会で浅田真央が絶不調の5位。

演技前に見せていた眉間の皺、こめかみなど顔のツボを押さえる仕草に不穏なものを感じていたが、やはり今日のフリーの演技も力を出せないまま終わった。
どうも完全に追い詰められているようだ。

本人のバイオリズムもあるだろうし、誰かひとりの責任ということもないのだろうが(タラソワコーチは合わないのでは?との疑問もあるが)、プログラムに無理を感じる。
去年のフリー以来の「仮面舞踏会」はとにかくあの派手な曲の中に高得点をあげるための要素を詰め込み過ぎで、うまく行った時に見栄えはするけれど、演技者が自分で作っていく余地がないように思える。
それを今年のショートプログラムで再度使うというのは、どういう判断なのか(高得点を狙うという判断なのだろうけど)。
とにかく今回のフリーの「鐘」まで含め、演技者自身がその場を作っていくことで最終的にプログラムを完成させるのではなく、初めからいっぱいいっぱいに構成されている、だから演技者は何とかミスなくそれをクリアしてゆくということしか考えられなくなっているというのがシロウトながらの印象だ。
そこが演技の中でどんどん自分の能力を開花させていくキム・ヨナとの違いなのではないか?

今日ははっきりいっていたたまれなかった。
この悪いサイクルから早く解き放たれてほしい。
本人というより周囲の問題でもある気がする。
たぐいまれな才能をつぶしてほしくない。