[カリブ][フランス]エリー・ドモタとオスカル・テマル

フランスのサイトばかり見ていて知った情報。

11日、フランス領ポリネシアタヒチなどを含む)でおこなわれた大統領(という呼称でいいのだろうか?)選挙で、独立派の64歳、オスカル・テマルが初当選した。

今回のグアドループストライキで強硬な姿勢をつらぬいている団体LKP(Liyannaj kont pwofitasyon)の代表、エリ・ドモタという人が面構えも態度もなんだかすごいと思っていたら、ついに「ル・モンド」紙にドモタについての記事(タイトルは「赤と黒」)が現れた。
http://www.lemonde.fr/societe/article/2009/02/12/elie-domota-le-rouge-et-le-noir_1154396_3224.html#xtor=AL-32280151
よく赤いTシャツを着ているが、これはマルクス主義とか革命派とかいうありふれた意味ではなく、1801年、フランス軍を相手に蜂起したルイ・デルグレスらの反乱軍を象徴する色なのだ。
尊敬するのはデルグレスの他に、トゥサン・ルヴェルチュール、イニャス、ソリチュード(全員19世紀の初めにフランス軍に反旗をひるがえした人々で、トゥサン以外はグアドループ人)。
うーん、バリバリのミリタン・グアドルーペアンだ。
生まれはバッス・テールの労働者階級でシャバン(肌の色のあかるい有色人)、綽名は「モイーズ」(=モーゼ)。
そんな綽名の人物が『マングローヴ渡り』にも出てきたのを思い出す。
あれもバッス・テールの鬱蒼としたどんづまりのような土地が舞台だった。