Winter Solstice

研究といっても、冬至の研究。
今年の冬至は12月21日だそうだ。
太陽が黄経270度にあり、北半球では南中高度がもっとも低くなる時期、すなわち昼がもっとも短く夜がもっとも長い時のことを冬至といい、その日時は毎年微妙に変化する。
12月22日のことが多いような気がするが、たまに21日のこともある。

夜が長いことから、江戸時代には「死に一番近い日」といわれたりもした。
古来中国では暦の起点と考えられる。
収穫の終わりの時期との位置づけで、世界の各所に祭りが見られる。
といって、英語版ウィキペディアの「Winter solstice」の項にその例が挙げてあるのを見ていると、一番上に7世紀頃日本で始まったアマテラスの祭りというのがあった。
岩戸にお隠れになっていた天照大神が出てきたこと、つまり再び太陽が現れたことを祝う祭り。
そんなのあるんだっけ?と思ったら、新嘗祭のことだった。
実際の冬至ではなく11月の終わり頃、いっさい非公開でおこなわれている天皇家のあの神事…
そういわれると少し引いてしまう戦後民主主義世代だが、ドゴン族がアンマとノンモをたたえる祭り「ゴル」と意味づけとしてはまったく一緒だ。
アンマとアマテラスって名前まで似ているし。

日本ではゆず湯に入り、カボチャや小豆を食べることになっているが、中国では餃子や餡子の入った団子を食べる。
ゆず湯以外、今ひとつ取り入れてみたいものがない。
(だいたい中国人は餃子などいつでも食べているではないか)

21日か22日というと、ちょうど射手座と山羊座の分かれ目なので、何か天体的に関連するのかと思ってみると、やはりしていて、古代には冬至点に山羊座があった(現代ではだいぶ西にずれている)。
冬至をTropic of Capricornという言い方はそこから来ている。
星座には詳しくないのだが、ちなみに射手座と山羊座の性格・運勢を調べてみると、山羊座の影響を受けた射手座ということで、あまりに当たりすぎていていうのも恥ずかしくなる。
適した職業は「小説家、詩人、司法官、学術著述出版業、外国文学者など」、向かない職業は「薬剤師、染色業、印刷業、造園業、自衛官など」。
わりと自分がわかっているわけか(染色業とかも面白そうだけど)。

結びに代えて。
…ということで、自分としては冬至を「死に一番近い日」そして「そこから新しい日々が始まる日」と位置づけ、そのことに思いをはせて過ごしたい。