グリーンピース・メンバー逮捕

調査捕鯨船が捕った鯨肉をグリーンピースのメンバーが運送会社から持ち出し、逮捕された事件。
逮捕した側された側、双方が先鋭化していることを不穏に感じる。
どちらの側も一方的に自分の正義を信じた上で、ルールや対話を飛び越え、力(暴力)の行使に及んでいる点、まるで共感できない。
こういう風潮、近頃周りでも社会でもとみに強い。
相手への譲歩は堕落でしかないのだろうか。
譲歩という言葉に悪い響きしかないのだったら、アイロニーの視線。
自分の位置から少し遠のき、もうひとつ位置を作って眺めてみるということ。

逮捕されたメンバーとは別にグリーンピース・ジャパンの事務局長がテレビで応対していた。
星川淳という人、面識はないが作家・翻訳家としての仕事なら少し知っていて、グリーンピースに関わっているということは今回初めて知った(いしだ壱成の伯父さんだということも)。
時々メディアを賑わすヨーロッパのメンバーみたいな独善的な雰囲気はない冷静な受け答えだったけれど、ちょっと驚く。

捕鯨といえば、かねてから日本の捕鯨を支持していたカリブ海の小国ドミニカが方針転換し、ついに旧宗主国・英国の態度に従うことになった。
最近のアンティユ・ミニニュース。