ラムフェスタ2008

こういう催しが例年あるとは知らなかったが、バー経営者の方から招待券をいただいたので顔を出してみた。
何しろラムといってもマルチニック、グアドループのラムが中心というレアな試飲会で、アクラ(タラの揚げ物)やティ・ポンシュ(ライムと砂糖を加えたカクテル)などもふるまわれる。
生演奏もついている。
別室では、現地の蒸留所の人々によるセミナーも開かれている。

テーマの特殊性からして小規模なのかと思っていたら、ものすごく盛況。
たぶん飲食関係の小売業者を対象にした催しだろうから、そういう人たちなんだろう(帽子とかアロハとか、なんだかみんな今風にお洒落な人たち)。

いただいた金券を使い、珍しいラムをいろいろと試す。

まずはグアドループのダモワゾー15年
次にレユニオン島のリヴィエール・デュ・マ「アグリコル」
トロワ・リヴィエールのティポンシュで中休み
デパズの「プランテーション
もう一度、ダモワゾー15年

お友達のの味見としては、ギュイアンヌのポートモーラント・デメララのリンクウッド・カスク(だっけ?)とかJ・バリーとかいくつか。

マルチニックの蒸留所のものはほとんど現地で飲んだことがあるので、違う地域中心にした。
そして他の人々も同意見だったが、ダモワゾーの15年が安い(金券1枚=200円)にもかかわらず、こくがあって一番美味しい。
レユニオンのラムは、猪とハリネズミを合わせた想像上の動物「タングリアー」がロゴとなっていて可愛い。

もっとも度数の低いダモワゾーで42度、トロワ・リヴィエールのブランなど50度。
ショットグラスになみなみいただき、胃の腑が燃えるようだったが、悪酔いはせず、とても楽しいテイスティングだった。
会場には、限定30杯・別料金5000円で、J・パリーの1929年ものなどもあって驚く。
1929年といったら、例の壊滅的なハリケーンがあった翌年ではないか。

現地蒸留所のスタッフが来日というわりに、黒人をひとりも見なかった。
やっぱりプランテーション経営だから白人ベケばかりなのかな?と思い、なかなかアンティユのベケと出会う機会などないからと話しかけてみると、大半はフランスの支社から来ているとのこと。
どうりで日焼けもしていないはずだ。

東京では珍しい場と光景だったから写真を撮ればよかった。
ラムの味に集中していて忘れてしまった。