今年の梅酒

2年ぶりに梅酒を漬ける。
一番いい和歌山の梅は例年6月上旬しか出回らず、その時期はいつも忙しいため逃していたのが、今回運よく時間ができた。
別に誰でも簡単に作れるんだけど、広口瓶を消毒したり、梅の実を洗って乾かし、へたをきれいに取り除き、エキスがよく染み出るよう楊枝でぽちぽちつついたりを一気にするのに、エイヤっという思いきりが必要なのだ。

今年は果実酒用のブランデーというのを見つけたので、それを使う。
前回はタイのメコンという安酒をベースにしたら、風味がなくて最初の1年は飲めたものではなく、消費に2年もかかった。
梅1キロにブランデー1リットル、氷砂糖が入りすぎてしまって400グラム。
ちょっと甘めかもしれないけど、とても美味しいのができるはず。

日没頃、ミシェル・レリスの話を聞きながら、ゼミをやっている部屋の窓の向こうが稲光でぴかぴかひかるのに見とれてしまう。
嵌め殺しの大きな窓ってだから好き。
まずい、もう夏が始まる。