手羽先、フォークナー、中上健次、ボードレール、山本一力

今週締め切りの「フォークナーとフランス語圏作家」のレポートが、書こうとしたことの半分ぐらいまできたところで要求字数を越えたので、安心して赤ワインでほろ酔い。
ギョーザがニュースを賑わしている昨今、買い置きの冷凍食品を一応チェックしたついでに、タイ産・冷凍枝豆でポタージュを作る。
最近寒くなってからよくやる手抜き料理としては、土鍋に手羽先と水を入れて、ただひたすら火にかけるというのがある。
40分も加熱すると、手羽先の肉が骨からほろほろ取れて、塩味だけでとても美味しい。
これに白菜やネギを入れれば和風にも中華にもなるし、玉ねぎやニンジンやじゃがいもやキャベツを入れてもいいし、さらにお餅を入れてお雑煮風、あるいはラーメン添え、春雨を入れれば叶姉妹風の美容食だ。
美容食なのはとにかく間違いなく、コラーゲンがたっぷりで、鍋が冷えればゼラチン質がふるふるの美味しいゼリーになっている。
これをすくって食べるのが好き。
忙しいけど、在宅時間は長いという人にお勧めの料理(ともいえないけど)だ。
副次的ないいこととして、部屋が暖まるし、湿度も高まる。しかも安い。
ゼラチン質といえば、近所の地蔵商店街の魚屋でとても美味しい煮こごりを売っている。
これも大好き。

フォークナー論を書いていて思い出したんだけど、「中上健次ボードレール」論を10年ぐらい前から書きたいと思ってるんだよなー(内容はひみつ)。
なかなか機会も時間もないけれど。
たぶんまだ書いた人いないよね?

作業がはかどってルンルン気分で買い物に出た途中、近所の本屋で山本一力の時代小説『たすけ鍼』を買う。
実は探していた。
(えっ、これ読むの? 研究以外の本を読む時間がほとんどないっていってて、その貴重な、選び抜かれた本がこれなんですか?)