フィギュアスケート・グランプリファイナル

風邪の人のそばにいたり、乾燥した劇場にいたり、その後雨に濡れたりしたので当然だけど、風邪のひきかけで頭がぼんやり。
一昨日のふたご座流星群はあきらめる。
喉が痛いので、大根と黒ぶなの蜂蜜で今年初の大根飴をつくる。
そんな状態のまま、サッカーを2試合見て、フィギュアを見て(録画機能なども併用しつつ)、合間にシチューを煮こむ。

今大会最終演技に臨み、浅田真央がようやく本来の力を出せた。よかった。
だが今シーズン、かねてから感じていた通り、やはり総合的な力をもっているのはキム・ヨナなのだった。
美しいスケーティングもさることながら、ここにきてヨナが身につけたのはスピードに乗った切れのあるジャンプ。
特にコンビネーションのふたつ目に高さがあるのがすごい。
それにしても二人とも、職業としてのモデルででもなければ普通誰にもあるような人体の欠点というか個性――ふくらはぎが太いとか首が短いとか肩が張ってるとか――というのがどこにもない。
そのままで少女漫画のシルエットになれる体形だ。
そういう二人がトップ対決する世界、よく考えるとヴァーチャルな感じで不気味でもある(でも二人とも大好きだけど)。

もうひとつは高橋大輔ランビエール対決。
これは内容的に高橋が勝ちでもよかったんじゃないかと、わたし的には思った。
好みのレベルでいえば、私はヨーロッパ男の大人の色気というのは特別感じ入るものがないのだ。
異国趣味としての「スペイン」テーマというのも何だか飽きるし。
でもBS朝日の放送でもう一度見直したら、技術的な失敗はさておき、やはり演技・構成のレベルでランビエールの「ポエタ」の方が一段上だったのだという気もしないでもない。
ステップの切り返しも深く、練れているなと思った。

それにしても、超人的に優れた他人の体に見入っては言語化する習性って、みじめなような気もしてくる。