フォークナー、ミシシッピ

グリッサンの『フォークナー、ミシシッピ』をどっぷり読んだ二日間。
一日は英語で、もう一日はフランス語で。
酷暑に無理やり頭を使うというのも何だけれど、ミシシッピ州とフォークナーの世界をぐるぐるドライブしてる感じで、夏休みらしいチョイスでもあるかも。
ロードムービーみたいでもあり面白い。
他のグリッサンより具体的なぶん読みやすいけど、読み応えもある。
しかしフォークナーの全作品から無作為に、網羅的に話題が出てくるので、こちらはついて行くのが大変。
フォークナーってFalknerだったのを自分でuを加えてFaulknerにしたのだそうだ。
ナサニエルホーソンも、祖先がセイラムの魔女裁判で無実の人を死に追いやったことの償いからwitchを意味するwを加えてHawthorneを名乗ったんだよね。
アメリカ人てそういう微妙な改名を気軽にするのだな(プチ整形みたいな感じ?)。
私もぜひやってみたい。

右手になるべく負担をかけずにちゃんとした読書をするのに、天才的な方法を思いついた。
調べた単語の意味とかメモとか、左手でケータイに打ち込んで、パソコン宛にメールを送るのである。
携帯電話の普及は右手(というか利き手)親指の能力を驚異的に開花させたといわれているが、左の親指も意外と使えることを発見。
少なくとも、右手の手書きと左手の手書きよりよっぽど落差がない。
必要は発明の母というのはほんとで、最近の私はすばらしい発明や発見ばかりしている。

ゴーヤは12本まで収穫したのだが、今週になりみるみる枯れる。
暑すぎるためか、いっぺんに実をつけ過ぎたせいか。
鬱蒼としていたのが一気にすかすかになり、ベランダの向こうが見えるように。
これでは景気づけに窓の前で踊ったりできなくなるし、何より暑さのピークの今こそグリーン・カーテンになるはずではなかったか。
枯れ果てたわけではないので、しばらく様子見。

今夏もきゅうりとパプリカのピクルスを作る。
今年は米酢を使わずりんご酢で。
レシピではなく勘に頼ってりんご酢1:グラニュー糖1/2でやってみたら、酸味と甘味が絶妙のバランスとなる。
果実酢を使うとワインや水を加えなくていいから楽。
酢と砂糖を沸騰しない程度に熱して、きゅうりなどを5分ぐらい煮ればできあがりです。
お好みでにんにくやローリエ、つぶ胡椒など。