現代小説いろいろ

ちょっと前だが、まとめて雑誌を捨てる折りに、一応芥川賞だからってことで絲山秋子の「沖で待つ」と伊藤たかみの「8月の路上に捨てる」を読んだ。
絲山秋子は前に創作を読んでもらった編集者に名前を出されて、あれは売れるとかいわれて「関係ないだろ!」と頭に来た上に、新聞のインタビューで立派な教授のお父さんに見守ってもらってるとかしゃべっていたので、ふーん、そうやって大きなものに守ってもらった上での無頼派なんだ、というスタンスだったし、サラリーマンものか、私とは違う世界だわと思っていたのだが、結構最後はきゅんときた。
同期の関係というテーマに、自分の新入社員時代を思い出す。
そういえば私も一番仲のいい友達のひとりは、右も左もわからぬ新卒で会社に入ったときの同期だ。
人文系の大学院などにいると、会社勤めに向いてないのが文学的感性の証みたいにいわれがちだけど、私は必ずしもそんなふうには思っていない。
「8月の…」のほうは、あまり感じるものはなかった。
昨日は差し迫って読むものがいっぱいあるのについ面白くて、「なんとなく、リベラル」を一気に読んでしまった。
なんで「小森陽一」とか本名の人が出てくる場合と「佐山ミカ」とかになってる場合があるのかな。
主人公がデートする場面、どうも私のお気に入りのオーガニックカフェ・Piyokoの気がするなー。
この前ここで買ったオレイン酸たっぷりの椿油のおかげで、最近は髪の毛がつやつやになった。揉みこむといつも焼きたてパンの匂いがする。ハーブティーのリラックス・ローズも愛飲している。
今日は閉じこもって研究関係の書きものをしていたが、異常に気が滅入って滅入ってたまらなかった。
最近頭が変に重いのでアルコールは控えようと思いつつ、紅茶にグアドループ・モンテベロの古いラムとキビ砂糖をたっぷり入れて飲むと、少しだけほぐれる気がした。