七草がゆ

次年度のシラバスとか、教科書選びとか、試験問題作りとかがまとめて押し寄せてくるこのシーズン。
すっきりしたいので、一日で一気に片づけてしまう。
去年はウェブに公開される講義シラバス(フランス語圏文化)を読んだ友人に「気合いが入りすぎてて初々しい」と言われてしまった。
何とかもっとさりげなく、手慣れた感じを出そうと思うものの、やっぱり変わりばえしない。
いいわ、今年も気合い入りすぎで。

今日は朝から七草がゆ
私はこれが楽しみなので、高くても七草パックを買う(398円)。
せり、なずな、ごぎょう、はこべ、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)。
チェックしたら一応7種類入っていたけど、量的にはほとんどがセリだった。
米と苦味のある葉っぱを塩だけで味つけ。このあっさり味が好きなんだ。

友人たちと話していて意見の一致を見たのでむし返す。
多和田葉子の来日シンポジウムのときの、終始「ほめ殺し」のようなムードについて。
「日本の小説はほとんどが家族小説だが、家族小説とは違うものを自分は書きたい」と多和田さんがコメントした時にも、他のパネリストたちは迎合するような感じだった。
でも彼らは子育てや妻子のことをテーマに書いているような人たちなのだから、自分の意見をはっきり言ったらいいじゃないか、
「家族を築くことこそ大切だ」「子育てのテーマは重要だと思う」って。
いやなのは、多和田葉子とか笙野頼子とか孤高にやってる女性作家を前にする時、男の作家や編集者が見せるわざとらしい絶賛の態度。
ほんとはまるで違うスタンスにいるのに、とりあえず共感を示して褒めとこうって感じが見え見えで、馬鹿にしてる気がする。