ジャンニ・アメリオ『家の鍵』

心身に障害をもって生まれた15歳の息子パオロ(アンドレア・ロッシ)と、その出生以来離れて暮していた30代の父親ジャンニ(キム・ロッシ・スチュワート)の出会い。
ベルリンの病院で治療を続けながら、互いを知ってゆく。
二人の関係に時に介入しながら見守っているのが、同じ病院に娘を入院させている初老の母親(シャーロット・ランプリング)。
ヒューマン・ドラマ的な作りだが、関係がていねいに描かれている。
いわゆる「父親」という意味ではダメっぽいジャンニの、やさしくきめ細かなお世話の様子がいい。
二人でパオロの「彼女」(写真を交換しただけで会ったこともない「彼女」)に会いに出かけるノルウェー旅行も清々しい。いかにも空気が冷たくきれいそうな景色と道の広がりがいい。
シャーロット・ランプリングの出る映画はよく見るのだが、何だかこの人、表情がどんどん皇室っぽくなってゆく。
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昨日は体調も悪く仕事も詰まっていたのに、無理して試写会に出かけたら、日にちを一週間まちがえていた。
前日も当日も、日付と時間を何度も確認したというのに…。
年末が来ると気負いすぎ、先走ってもう12月の1週目だと思っていたのだ。
年内に授業での発表2つに研究会での発表1つ、ゼミで博論の新しい章の発表(これが重要)、授業が4週分に小論文採点のノルマ、絶対欠かせない人へのクリスマスカードに年賀状に……
とりあえず懸案のお悔やみの手紙を出したので、胸のつかえは取れたのだけれど。