ルイス・ブニュエル『欲望のあいまいな対象』

ルイス・ブニュエルの『欲望のあいまいな対象』を久しぶりに観る。1984年に有楽シネマで観て以来何度となく観ているけれど、ネズミ捕りの場面、ハエの場面、子豚の場面など、ずいぶん忘れていた部分があり、楽しめた。今日見直した理由は、わりあい身近な学者(有名人)がかなり目立つエキストラとして出ていると聞いたから。日本人なのでコンチータがタブラオでフラメンコを踊る場面ということはわかったが、いまいちこの人と確定できない(二人候補がいる)。何しろ30年前の映画なのだから。年数を経ると、男性の顔は女性の顔よりずっと変わるものだ。キャロル・ブーケなんか、当時と今と大して変わっていない。アンヘラ・モリーナはとうの昔に崩れてはいるが、それでもすぐ彼女とわかる。
今日から家の周囲でセミが鳴き始めた。去年より少し遅い。