栃木県の塩原自然研究路を歩いた。木道の両脇はミズバショウの群生地(4月中旬から下旬)。ミズナラ、ハルニレ、羊歯、葦などの原生林が続き、その先には静かな沼がある(大沼)。淡い色の寝癖がついたような葦に縁どられ、水は透き通り、無数のオタマジャクシやハヤが泳いでいる。羽がワインレッドで胴体がコバルトブルーのトンボも見た。まだ6月なのにヒグラシの声にも満ちていた。
そしてここはモリアオガエルの棲息地でもある。木々の枝先をよく見れば泡状の白い卵塊。枝先で飛び跳ねているキミドリ色の姿も、何度となく目撃する(ケータイで撮った写真。不気味に映ってしまったけど、現物はもっと色鮮やかでかわいい)。私は木道のある湿地が大好きで、この界隈ではニッコウキスゲで有名な沼原湿原によく行くけれど、よりマイナーで静かなこの自然研究路のほうがずっと気に入った。セミと蛙の声に包まれ、青い沼のふちに立っていると、しばし別世界の気分を味わえる。
栃木の家には一昨年私が植えた梅、ゆすら梅、プルーン、梨の木があって、今いちどれも成長が悪いので鶏糞の肥料をやった。それに反して我が家のヴェランダではネットに沿ってゴーヤの蔓がもう手すりまで届き、黄色い花も咲いている。数日前、ミニトマト朝顔(青紫)と綿の苗も植えた。ミントとバジルの成長もよく、ミント・ティーにしている。バジルはアブラムシと人間のどっちが先に食うかの争い。アブラムシの這った跡はベタっとしているけれど、これは毒なのだろうか。水洗いしてもまだベタっとしてたが、そのまま食べてしまった。
昨夜は日本戦観戦の後、また中田英寿の夢。今度は悪い夢ではなかったけれど。